喘息の原因と治療法を解説!長引く辛い症状を軽減する薬局利用術も紹介

お薬

執筆者・監修者:薬剤師

「喘息の原因は何?」
「大人と子どもで違いはある?」
「どんな検査や治療がおこなわれる?」

喘息について、上記のようにお考えではないでしょうか。喘息は原因や症状の特徴を理解し、適切な検査と治療を継続することでコントロール可能な疾患です。

本記事では、喘息の基礎知識や原因、診断方法、治療薬の種類、薬局の活用方法を解説します。最後まで読めば、喘息の症状と向き合いながら無理なく治療を続けるための具体的な行動が明確になるでしょう。

喘息とは?

喘息とは、気道に慢性的な炎症が起こり、気管支が狭くなることで呼吸が苦しくなる疾患です。代表的な喘息の症状には、繰り返す咳や息苦しさ、発作的な呼吸困難が挙げられます。

大人にも多く見られ、発症のきっかけや経過に個人差がある点が特徴です。気管支喘息は体質や生活環境の影響も受けやすく、症状の現れ方も一様ではありません。

本章では、喘息の基本的な仕組みについて理解を深めていきましょう。

大人と子どもの喘息の違い

大人と子どもの喘息は原因や経過が異なり、大人になってから発症する場合は慢性化しやすく継続的な管理が重要です。

子どもの喘息はアレルギー性が中心で、成長とともに症状が軽快する例も少なくありません。一方で、大人の喘息には小児期から持続するタイプと、大人になってから新たに発症するタイプがあります。大人になってから発症するタイプでは、非アレルギー性の割合が高い傾向にあります。

喘息の発症背景や経過の違いを踏まえた治療継続が重要です。

喘息と咳ぜんそくの違い

喘息と咳ぜんそくは症状の現れ方が異なり、とくに呼吸音の有無と症状の出方に違いがあります。喘息と咳ぜんそくの主な違いは、以下のとおりです。

項目 喘息 咳ぜんそく
主な症状 咳・息苦しさ・発作 咳が止まらない状態
呼吸音 ヒューヒュー・ゼーゼーあり ほぼなし
発作の特徴 喘鳴(ぜんめい)・呼吸困難を伴う発作 咳が発作的に悪化する
病態 気道が狭くなっている 軽度の気道炎症中心
進行 慢性化しやすい 放置で喘息へ移行する可能性あり

咳ぜんそくは軽い症状に見えても、放置により喘息へ進行するリスクがあるため、早期の対応が重要です。

喘息を引き起こす主な原因

喘息は一つの要因だけで発症するのではなく、複数の原因やきっかけが重なって気道の炎症が引き起こされます。発症には体質だけでなく、生活環境や体調の変化も関係し、日常の中に悪化の引き金が潜んでいるのが特徴です。

本章では、喘息を引き起こす主な原因について解説します。

アレルギーが原因|アトピー型

アトピー型の喘息は、アレルギー反応によって気道に炎症が起こることが主な原因です。ダニやハウスダスト、食べ物などが体内に入ることで、からだが過剰に反応し、気道が敏感になって腫れたり狭くなったりします。

アトピー型の代表的な原因は、以下のとおりです。

 ダニやハウスダスト
 花粉やカビ
 ペットの毛やフケ
 特定の食べ物(卵、牛乳、小麦など)

上記の原因をできるだけ避けることが、症状の予防や悪化を防ぐうえで大切です。

ストレスや風邪が引き金|非アトピー型

非アトピー型の喘息は、明確なアレルギーがなくても発症し、日常のさまざまな刺激が関与するのが特徴です。体調の変化や生活環境の影響により気道が敏感になり、症状が現れやすくなります。

非アトピー型の代表的な原因は、以下のとおりです。

 風邪などの感染症
 強いストレスや疲労
 運動や気温差
 鎮痛薬(アスピリンなど)の使用

原因を理解し、日常生活での体調管理や環境調整をおこなうことが症状の安定につながります。

気候の変化や日常生活に潜む悪化要因

気候や環境の変化は、喘息の悪化を招く要因です。気温差や気圧の変動、湿度の上昇などの環境変化が気道を刺激し、症状が不安定になりやすくなります。

気候や環境による主な悪化要因は、以下のとおりです。

 寒暖差による気道の収縮
 台風や低気圧による気圧変化
 梅雨時の湿気によるカビやダニの増加

日常に潜む変化を意識し、環境を整えることが症状の安定には欠かせません。

喘息の診断方法と主な検査

喘息の診断では、症状だけで判断せず複数の検査を組み合わせて総合的に評価されます。咳や息苦しさの原因は他の疾患でも見られるため、客観的なデータをもとにした正確な見極めが必要です。

本章では、喘息の診断方法と主な検査について解説します。

呼吸機能検査と呼気NO検査(FENO)

喘息の診断では、呼吸の状態と気道の炎症を客観的に評価する検査が重要です。

呼吸機能検査では、肺活量や息を吐く速さを測定し、空気の通りにくさを数値で把握します。呼気NO検査(FENO)は、吐いた息に含まれる一酸化窒素の濃度を測定し、気道の炎症の程度を確認する方法です。数値として炎症の強さを評価できるため、診断や治療効果の判定に役立ちます。

複数の検査結果を組み合わせて判断することが、喘息の適切な治療方針の決定に重要です。

血液検査や画像診断による鑑別

喘息の診断では、他の疾患との見分けをおこなうために血液検査や画像診断が重要です。

血液検査ではアレルギーの原因物質や好酸球の数を調べ、体内の炎症やアレルギー反応の程度を把握します。さらに胸部X線やCT検査では、肺炎やCOPD(慢性閉塞性肺疾患)、心不全など喘息以外の病気の可能性を確認し、診断の精度を高めます。

複数の検査を組み合わせた鑑別は、適切な治療方針の判断に欠かせません。

喘息をコントロールする治療法と薬の種類

喘息は適切な治し方を理解し、継続的にコントロールすることが症状の安定につながります。症状の程度や発作の有無に応じて治療法を使い分けることが重要で、日常管理と急な悪化への対応の両立が必要です。

本章では、喘息治療の基本的な考え方とお薬の役割を解説します。

発作を防ぐ「長期管理薬(コントローラー)」

長期管理薬(コントローラー)は、喘息の発作を防ぎ安定した状態を保つために毎日継続する治療薬です。主に吸入ステロイドが用いられ、気道の炎症を抑えることで症状の出現を予防します。代表的なお薬には、以下があります。

 フルチカゾンプロピオン酸エステル(商品名:フルタイド50ディスカスなど)
 ブデソニド(商品名:パルミコート100µgタービュヘイラーなど)
 フルチカゾンプロピオン酸エステル/サルメテロールキシナホ酸塩(商品名:アドエア100ディスカスなど)

ステロイドには内服もありますが、長期管理では吸入が基本であり、継続使用が症状の安定につながります。

苦しい時に使う「発作治療薬(リリーバー)」

発作治療薬は、喘息の発作時に一時的に気管支を広げ、呼吸を楽にするために使用するお薬です。吸入後すぐに作用し、急な発作への対処として重要な役割を担います。

代表的なお薬には、以下があります。

 プロカテロール塩酸塩水和物(商品名:メプチンエアー10μg吸入など)
 サルブタモール硫酸塩(商品名:サルタノールインヘラー100μgなど)
 フェノテロール臭化水素酸塩(商品名:ベロテックエロゾル100など)

ただし、上記は発作時に症状を抑えるお薬であり、気道の炎症自体は改善しません。発作治療薬だけに頼らず、日常的な長期管理薬との併用が重要です。

最新の治療法である生物学的製剤

生物学的製剤は、従来の吸入治療でコントロールが難しい重症喘息に対して用いられる新しい治療法です。炎症に関わる特定の物質に直接作用し、気道の炎症を抑える注射薬として使用されます。

代表的なお薬には、以下があります。

 オマリズマブ(商品名:ゾレア皮下注75mgペンなど)
 メポリズマブ(商品名:ヌーカラ皮下注100mgペンなど)
 デュピルマブ(商品名:デュピクセント皮下注200mgペンなど)

上記のお薬は症状や炎症のタイプに応じて選択され、専門医のもとで継続的に使用することが重要です。

喘息の吸入薬を正しく使うための薬局活用術

喘息の治療では、吸入薬を正しく使い続けることが症状の安定に影響します。薬局を活用すれば、専門的な指導や継続的なサポートを受けられるため、誤った吸入の使用を防止できるでしょう。

本章では、吸入薬を正しく使うための薬局の活用方法について解説します。

吸入器の使い方は薬剤師に相談

吸入薬の効果を十分に得るには、薬局薬剤師へ吸入器の使い方について相談しましょう

薬剤師が実際の吸入器を用いて指導をおこなってくれるため、操作の癖や誤りをその場で修正し、正しい吸入手技が身につきます。さらに、医師と薬剤師は「吸入治療連絡せん」などを活用して情報共有をおこない、治療内容に沿った継続的な支援を実施します。

薬局での確認と反復指導によって、吸入の質を高められることが活用するメリットです。

アプリの相談機能で自宅でもサポートあり

LINEなど薬局で利用できるアプリを活用すれば、自宅でも継続的に吸入サポートを受けられます。

アプリであれば、薬局に行った後に生じた疑問や不安も、時間や場所を問わず相談できるのが特徴です。チャット機能を通じて、吸入器の使い方や副作用への不安を薬剤師に相談でき、状況に応じた助言が受けられます。

アプリによる相談を対面でのサポートと組み合わせることで、治療の継続と自己管理の質を高められるでしょう。

なお、吸入薬の使い方や副作用について確認したい場合には、LINEで薬局・薬剤師に相談できる「つながる薬局」のサービスがおすすめです。友だち登録後にかかりつけ薬局を登録すれば、薬局・薬剤師へ気軽にLINEで相談できます。

つながる薬局は、薬局への処方箋送信から健康・お薬相談お薬手帳までLINEひとつでご利用いただけるサービスです!
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薬局の待ち時間を短縮!処方箋送信機能の有効活用

喘息の治療を継続するうえで、通院やお薬の受け取りにかかる負担を減らすことも重要です。薬局での待ち時間を短縮できれば、体調が優れない時でも無理なく治療を継続しやすくなります。

本章では、薬局で効率的にお薬を受け取るための方法を解説します。

処方箋を事前送信して薬局での待ち時間短縮

処方箋の事前送信を活用すれば、薬局での待ち時間を大幅に短縮でき、体調が優れない時でも負担を抑えてお薬を受け取れます。来局前にお薬の準備が進められるため、到着後は確認や説明を受けるだけでスムーズに受け取れるのがメリットです。

たとえばLINEの「つながる薬局」のサービスであれば、処方箋を撮影して事前送信する機能を使うことで、受け取り時間の調整や混雑回避にもつながります。また、つながる薬局はLINEの友だち登録だけで利用開始できるため、専用アプリなどのダウンロードの手間も省けます。

処方箋の事前送信機能を、効率的にお薬を受け取る手段として日常的に活用しましょう。

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電子処方箋やアプリ連携で飲み合わせの確認

電子処方箋やアプリ連携を活用すれば、複数の医療機関で処方されたお薬の情報が共有され、安心してお薬を使用することができます。電子処方箋はマイナポータルと連携しているため、登録された情報をもとに薬剤師が事前に内容を確認し、重複や飲み合わせをチェックします。

たとえば「つながる薬局」であれば、電子処方箋にも対応しているため、電子処方箋を薬局に送信すれば薬剤師の事前チェックを受けられます。待ち時間を短縮しつつ安心感も得たい場合には、つながる薬局のような電子処方箋に対応したサービスの利用がおすすめです。

まとめ

喘息は原因や症状の特徴を理解し、適切な検査と治療を継続することでコントロールが可能な疾患です。

長期管理薬による炎症の抑制と発作治療薬の適切な使用を組み合わせることが、症状の安定につながります。さらに、薬局での吸入指導やアプリを使用した相談、処方箋送信機能を活用することで、治療の質と継続性を高められます。

本記事を参考に、喘息の知識と薬局による支援体制を取り入れ、無理なく治療を続ける環境を整えてください。

なお、喘息の治療を継続する場合には、LINEで使える「つながる薬局」のサービス利用がおすすめです。「つながる薬局」であれば、友だち登録後にお好きな薬局をかかりつけ登録するだけで、薬局・薬剤師へのLINE相談や喘息のお薬も記録できる電子お薬手帳機能が使えます。

安心して喘息治療を続けたい方は、ぜひ「つながる薬局」をご活用ください。

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