遊びながら健康に!子どもが外遊びで得られる効果とは?

子育て

「子どもがスマホやゲームばっかりで外で遊ばない・・・」
「学校の黒板の文字が見えにくくなったみたい」

こんな悩みを抱えたことはありませんか?
現代の子どもたちは、スマートフォンやゲームなど室内で過ごす時間が増えています。それに伴い、文部科学省の調査によると、近視の子どもの割合が増加していることが明らかになっています。外遊びには、近視の抑制だけでなく、子どもの心身に多くのメリットがあることをご存知でしょうか。
そこで今回は、外遊びがもたらす具体的な健康効果についてご紹介します。寒さが厳しいこの時期、大人は外出を控えがちですが、ぜひ子どもたちに外で遊ぶ機会を作ってあげましょう!

外遊び時間の減少は社会問題になっている

文科省の調査によると、日本における裸眼視力1.0未満の子どもの割合は、約40年前と比べて増加傾向にあります。その原因の一つに、外遊びをする子どもが減少しているということがあります。都市部では住環境が狭く、公園などの屋外空間が限られていることが多くなりました。安全性の懸念から外遊びが制限されている子どもも多くなっていることも、屋内で遊ぶ子どもが増える原因になっています。メディアでも特集が組まれるほど、社会問題になっているのです。

外遊びの効果

外遊びを増やすことは近視の抑制につながりますし、その他にも多くのメリットがあります。ここからは子どもの外遊びを増やすメリットについて解説します。

外遊びを増やすことで近視の抑制につながる

自然光の下では、目が沢山の遠くの景色を見ようとするため、ピントを調整する力が鍛えられます。これが眼の成長や健康を維持する上で重要です。さらに、自然光を浴びることで、眼の網膜の特定の受容体に影響を与え、眼の成長に関連するドーパミンの分泌を促進すると考えられています。十分な自然光を浴びることが、近視の進行を抑制する可能性があるのです。外遊びをすることで、子どもたちはより多くの自然光を浴び、目を遠くのものに向けることが多くなるでしょう。その結果、ピントを合わせる能力が身につき、近視になるリスクを減らすことができるのです。

これに対し、現代の子どもは屋内でスマホやゲームで遊ぶことが多くなってきています。デジタル機器に触れる時間の増加は、近くのものを見る時間を増やし、遠くを見ようとする機会を減少させます。屋内での活動が多くなるほど、ピント合わせの訓練が不足し、近視が進行しやすくなるのです。

体力や免疫力の向上につながる

外遊びには、子どもたちの体力や免疫力の向上にも効果的です。外遊びを通じて、走ったり跳ねたりする運動は、子どもの筋力や心肺機能を鍛えます。また公園の遊具を使うことでバランス感覚も養い、全般的な運動能力の向上につながるのです。また、子どもが外の空気や土に触れることで、さまざまな微生物やアレルギー源と接触します。これが体内の免疫機構を刺激し、病気やアレルギーに対する抵抗力を高めることが期待できます。

屋内でばかり遊んでいては、これらの免疫を獲得する機会が減るため、免疫力を高めにくいのです。日光に当たることで、体内でのビタミンD生成が活発になります。環境省のデータによれば、15分から30分程度の日光浴である程度ビタミンDが生成されます。ビタミンDはカルシウムの吸収を促進し、骨の健康を維持するために重要です。また、ビタミンDは免疫系を強化し、感染症の予防にもつながるとされています。

メンタル面での健康効果も期待できる

緑豊かな自然の中で遊ぶことは、心を穏やかにし、ストレスを軽減する効果があります。外遊びで過ごす自然の中での時間は、心のリフレッシュにつながります。集中力の持続や情緒の安定にもつながるでしょう。子どもたちは外遊びを通じて、他者と協力することを学びます。外遊びでの共同作業や役割分担を通じて、コミュニケーション能力が育まれ、社会性が発達するのです。これは将来的な人間関係の構築にも有益といえるのではないでしょうか。これらの効果があるため、外遊びは子どもにとって欠かせない活動と言えます。心身ともに健康的な成長を支援するためにも、定期的な外での活動時間を確保することは重要です。

子どもに外遊びをしてもらうには

子どもの外遊びの時間を増やすには、外で遊ぶ楽しさを実感させることが重要です。面白そうな場所や遊具、子どもが使いやすい道具、さらに一緒に遊ぶ仲間がいると、子どもはより楽しく外で遊ぶことができます。

遊具が充実している公園を活用する

遊具が充実している公園などは、子どもたちにとってワクワクする魅力的な場所です。ブランコや滑り台はもちろん、ネットクライミングや砂場といった多様な遊具が揃っていると、子どもたちは自然と外に出て遊びたくなります。もし近所にこのような場所があれば、子どもたちはきっと大いに外遊びを楽しみ、毎日のように訪れるようになるでしょう。

大人が一緒に遊ぶことも大切

大人が積極的に子どもと一緒に外遊びに参加することで、その時間はさらに特別なものとなります。親や大人が共に過ごす時間は、子どもにとってはかけがえのない思い出となり、外遊びの楽しさをさらに引き立ててくれるでしょう。また、普段仕事や家事でストレスを抱える大人にとっても、子どもとの外遊びはいい気分転換になるのではないでしょうか。おもちゃを用意するなど、何か子どもが自分から遊びに行きたくなるようなことをするのも良いでしょう

まとめ

子どもの外遊びが減少し、近視の増加が社会問題化している中、外遊びの重要性がクローズアップされています。文部科学省は1日2時間の屋外活動を推奨しており、外遊びはいろいろな効果が期待されているのです。外遊びは近視の予防につながるだけでなく、筋力や免疫力を高め、精神的な健康増進にもつながることが期待できます。また、子どもたちは他者と協力することで、コミュニケーション能力と社会性を育む機会も得られます。子どもたち同士で外遊びできる環境を作ったり、時には大人も一緒に遊ぶことで、子どもたちの健やかな成長を支えていきましょう。

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