目の疲れは夏特有の日差しとエアコンにあり!原因と対策まとめ

健康・予防

執筆者・監修者:薬剤師

「夏に目が疲れるのはなぜ?」
「夏の目の疲れに有効な対策は?」
「夏の目の疲れを癒やす目薬のおすすめは?」

夏の時期に目の疲れを感じている方であれば、上記のように疑問を抱くのではないでしょうか。強い紫外線やエアコンの乾燥は目に負担をかけ、眼精疲労を悪化させる原因となります。

この記事では、紫外線や乾燥がもたらす症状、生活習慣に潜む要因、紫外線ケアや湿度管理、目薬やマッサージによるセルフケア方法を解説します。最後まで読むことで、自分に合った夏の目の疲れに対する改善策を実践できるようになるでしょう。

夏の日差しやエアコンが目の疲れを引き起こす?原因と症状

夏は強い日差しやエアコンの影響で、目の疲れの原因が増える季節です。気づかないうちに目が疲れてるサインが出ていることもあり、体調に直結する場合もあります。ここからは、夏特有の目の疲れを引き起こす原因と症状について解説します。

紫外線によるダメージ

紫外線は目に大きな負担をかける要因です。強い日差しを短時間浴びるだけで角膜や結膜に炎症が起こり、光による角膜炎として目の痛みや涙が出ることがあります。

長い年月にわたって浴び続けると、水晶体が濁って白内障になったり、網膜や黄斑が傷んで視力が下がったりする危険も高まるでしょう。結膜の組織が角膜に広がる翼状片(よくじょうへん)という病気も、紫外線と深い関わりがあります。短期と長期、両方の影響を知っておくことが大切です。

エアコンによる乾燥とドライアイ

エアコンの風と乾いた空気は、目の水分を奪い、「涙の膜」が崩れやすい状態を生み出す要因です。エアコンにより、目の表面がカサつきやすくなり、まばたきや涙の成分が足りずに目を守れなくなります。

まばたきが減ると涙が行きわたらず乾きが進み、涙の蒸発が早まり膜が壊れやすくなることで、目の筋肉の負担が増え、疲れ目を感じます。エアコン使用中のドライな環境は、まばたきや涙のバランスを崩して目の疲れを招くため注意が必要です。

目の疲れにより現れる症状

目の疲れ(眼精疲労)は、視覚だけでなく全身にも不調を引き起こします長時間の負担により、次のような症状が表れやすくなります。

 目の症状:かすみ、ぼやけ、充血、乾き、涙、違和感
 体の症状:頭痛、片頭痛、肩こり、めまい、吐き気

これらは生活や学習にも影響を与えるため、早めのチェックと対策が大切です。

夏の日差しやエアコン以外にも!目の疲れを引き起こす生活要因

眼精疲労には夏特有の環境だけでなく、日常の行動に潜む原因も関係しています。生活習慣の中で積み重なる負担が、目の健康を揺るがす要素となります。ここからは、夏の日差しやエアコン以外に目の疲れを引き起こす代表的な生活要因について、詳しく見ていきましょう。

デジタル画面使用によるまばたき減少

長時間パソコン画面を見続けると、自然なまばたきが減り、涙の膜が壊れやすくなります通常は1分間に約15~20回まばたきをしますが、画面を注視すると4~5回程度に減少します。その結果、涙の膜が薄くなると蒸発が早まり、目の表面が乾きやすくなるのが、ドライアイや眼精疲労の原因となるのです。

乾燥が続けば、かすみや充血、疲れ目に加えて頭痛や肩こりを引き起こす場合もあります。そのため、作業中にまばたきを意識する工夫や、定期的な休憩を取り入れることが大切です。

同じ姿勢での長時間の作業

長時間同じ姿勢を続けると血流が悪くなり、目や体が疲れやすい状態になります具体的には、以下のような変化が表れます。

 首や肩の筋肉が緊張し血管が圧迫される
 目の周りの組織に酸素や栄養が届きにくくなる
 毛様体筋が固まりピント調節が難しくなる
 全身にこりやだるさが広がる

このような変化は眼精疲労を悪化させる要因となるため、定期的な体の動きで血流を保つことが大切です。

照明器具やディスプレイなどのちらつき

照明器具やディスプレイのちらつき(フリッカー)は、無意識のうちに目へ負担を与えます。光が高速で点滅すると、瞳孔が絶えず調整を強いられ、眼精疲労が蓄積します。具体的な影響は、以下のとおりです。

 目の疲れや乾き、視界のかすみが強まる
 長時間の作業で頭痛や片頭痛が起こる
 集中力や作業効率の低下につながる

蛍光灯や古いモニターではちらつきが起こりやすく、LED照明やパソコン画面でも周波数の設定によって同様の問題が生じます。慢性的な刺激は生活の質を損なう要因となるため、フリッカーフリー機能を備えた製品や適切な環境調整が重要です。

目の疲れへの対策①|紫外線ケアの方法

紫外線は角膜や水晶体にダメージを与え、白内障や眼精疲労の原因になるため予防が重要です。日常的に取り入れられる紫外線ケアには、次のような方法があります。

 UVカット率99%以上、UV400対応のサングラスを使用する
 顔にフィットし、大きめレンズで光の侵入を防ぐ形状を選ぶ
 UVカット加工された日傘を用い、上方からの紫外線を遮る
 つばが7cm以上ある帽子で横や斜めからの光も防御する

これらを組み合わせることで、紫外線による疲れ目や長期的な視機能低下を効果的に防げます。

目の疲れへの対策②|エアコン対策の方法

エアコンによる乾燥は涙の蒸発を促し、目の疲れ(眼精疲労)の悪化要因となります。エアコン対策として、以下の方法が効果的です。

 室内湿度を50%前後に保つために、加湿器の使用や濡れタオルを干す工夫をする
 アコンの風が直接当たらないよう風向きを調整し、風よけやパーテーションを利用する
 作業中は意識してまばたきの回数を増やすことで涙の補充を促し、乾燥感を軽減する

湿度の最適化と風の工夫、そしてまばたきの意識で乾燥環境に備え、目への負担を軽減することが大切です。

目の疲れへの対策③|目薬やマッサージによるセルフケア

目の疲れを取る方法には、日常に取り入れやすい工夫が多くあります。セルフケアを習慣化することで、目の負担の軽減と回復を両立できます。ここでは、目薬やマッサージといったセルフケアの代表的な手段を確認していきましょう。

目薬の成分別おすすめ商品と注意点

適切な目薬を選ぶことで、疲れ目(眼精疲労)の回復をサポートできます。主な有効成分と注意点は次のとおりです。

【有効成分】
 潤い成分:ヒアルロン酸で涙を保ち、乾燥を防止 (ヒアレインSなど)
 代謝促進成分:パンテノールで組織回復を促す (ロートアイウィッシュαなど)

【使用上の注意点】
 使用しすぎにより涙が洗い流され、角膜に負担がかかる場合がある
 アレルギー反応や刺激(痛み、発赤、まぶた腫れなど)が起こることがあり、症状が続く場合は眼科受診が必要 

相性のよさや安全性を判断するうえでは、目薬購入時に薬剤師へ相談し、症状や生活環境に応じて選ぶことが大切です。

なお、市販薬の目薬を買うなら、電子お薬手帳の機能があるLINEの「つながる薬局」のサービスを活用するのがおすすめです。
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ホットタオル・ツボマッサージの具体的手順

目の疲れには、温めとツボ刺激によるセルフケアが効果的です。以下のようにホットタオルで血行を促し、その後ツボを優しく刺激する流れがおすすめです。

 タオルを水で濡らして軽く絞り、電子レンジで約30秒温めてからラップで包む(やけどに注意)
 目を閉じ、まぶたの上にそっとのせて5〜10分置き、温かさで筋肉の緊張を和らげる
 眼窩(がんか)沿いを人差し指と中指で囲うようになでる
 こめかみのくぼみにあるツボである「太陽」から、「承泣(しょうきゅう)」「晴明(せいめい)」「攅竹(さんちく)」を順に、指腹でやさしく押して数秒キープを数回繰り返す

温めとツボ刺激を組み合わせることで、血流が改善され、目の疲れ(眼精疲労)が緩和しやすくなります。

まとめ

夏は紫外線やエアコンによる乾燥が重なり、目の疲れや全身の不調を引き起こしやすくなります日常生活の中でも長時間の画面作業や同じ姿勢、照明のちらつきなどが眼精疲労を悪化させる要因になります。紫外線カット製品や湿度管理、目薬やマッサージといったセルフケアを取り入れることで、目の負担を和らげることが可能です。

日々の生活に小さな工夫を加え、快適な視環境を維持しながら健康的に過ごしましょう。

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