「急に寒くなって風邪をひきやすくなった」
「最近仕事で忙しくて、体調崩しやすいんだよね」
このように、風邪をひきやすくなったり、体調を崩しやすくなったというような悩みはありませんか?季節の変わり目や仕事が忙しくてバタバタする時だと、体調を崩しやすくなり大変ですよね。原因は免疫力の低下かもしれません。
そこで、今回の記事では現役薬剤師が実践する免疫力を高める習慣をご紹介しています。日常生活に取り入れやすい方法ですので、ぜひご参考にしてください。
薬剤師が実践する免疫力を高める習慣
薬剤師は、病気や治療に向き合う患者さんと日々接する中で、健康管理の重要性を深く認識している職業です。特に、風邪やインフルエンザなどが流行する時期は、感染を防ぐために健康管理に特に気をつける必要があります。
では、薬剤師は日常の生活でどのように免疫力を高めているのでしょうか。一般の方にも参考になる方法があるはずです。そこで、実際に薬剤師である筆者が実践している、免疫力を高めるセルフメディケーションについて紹介します。
食事では、腸内環境と身体を温めることを意識する
腸内環境を整えることで免疫力の低下を防ぐことができます。腸内の善玉菌を増やすためには、発酵食品や食物繊維、オリゴ糖を積極的に摂取することが重要です。発酵食品には乳酸菌などの善玉菌が豊富に含まれていますので、筆者はヨーグルトや乳酸菌飲料、納豆などを日頃から取り入れるようにしています。また、野菜、海藻類、きのこ類、豆類には食物繊維が多く含まれているため、これらの食材を積極的に取り入れることでも、腸内環境を整えることができます。
さらに、大豆、はちみつ、にんにく、海藻類などからはオリゴ糖を摂取することもできます。栄養バランスを整えるために、健康食品やサプリメントを摂取することも効果的です。栄養バランスを整えることで、免疫力を高める効果も期待できます。ただし、健康食品やサプリメントさえ摂っておけばよいというわけでもありませんし、医薬品と併用するとよくない場合もありますので注意が必要です。
また、身体を温める食品を取り入れることも免疫力の向上につながります。体温が上がると血流が良くなり、栄養素の消化吸収が促進されるため、ショウガ、にんにく、かぼちゃ、玉ねぎなどの野菜類や、唐辛子、山椒、こしょう、カレー粉などの香辛料を使った料理を意識的に摂取しましょう。
適度な運動とストレッチを継続する
薬剤師の仕事は思いのほかデスクワークが多いです。そのため、血行が悪くなり、身体が凝り固まってしまうことがよくあります。身体のコリや、運動不足は免疫力の低下につながります。こんな時は、ストレッチを取り入れてみるとよいでしょう。
まず、両手を組んで前に突き出し、その間に首を入れるストレッチがあります。これは肩甲骨の動きを促し、首の後ろの筋肉もしっかりと伸ばすことができます。次に、席を立って前屈するストレッチもよいでしょう。アキレス腱を動かすことで全身の疲れが取れ、冷え性の改善にも効果的です。また、パソコンの画面を見つめていると首への負担が大きくなりますが、ゆっくりと大きく首を回すことで首への負担をやわらげることもできます。
さらに、毎日のウォーキングやジョギングは健康維持に非常に有効です。筆者は、これに加えて週2〜3回程度、少し負荷をかけた筋力トレーニングも取り入れています。
このように、簡単なストレッチや適度な運動を意識的に行うことで、デスクワークによる身体的負担を軽減し、血行の促進や免疫力の維持・向上につなげることができるのです。
睡眠の質を高めて、疲労回復を促す
仕事が多忙になると、残業で帰宅が遅くなり、十分な睡眠が取れなくなることがあります。十分な睡眠がとれないと、疲労が蓄積し、免疫力が低下してしまいます。免疫力の低下を防ぐためには、休息時間を確保することが大切です。働く時間を調整できるのであれば、夜遅くまで残業するよりも早朝出勤にシフトするのがおすすめです。こちらの方が適切な睡眠リズムを維持できるはずです。
筆者が意識している理想的な睡眠リズムは、夕食を就寝の2〜3時間前までに済ませ、バスタブに浸かって身体を温めてから就寝することです。ベッドに入ったらすぐにリラックスできるよう、寝室の環境を整えることも大切です。快適な寝具を使うことはもちろんですが、就寝前の携帯やテレビ視聴を避けることを意識して下さい。
適切な睡眠時間は人それぞれですが、概ね7時間程度を目安にすることをおすすめします。毎日同じ時間に起床して太陽の光を浴びたり、就寝前に入浴したりと、生活リズムを改善することで、睡眠の質を高めることに取り組みましょう。
「つながる薬局」は気軽に薬剤師に相談できる
薬剤師が実践するセルフメディケーションは参考になりましたでしょうか。薬剤師は薬のことだけでなく、普段の健康管理についても相談できる存在です。
「つながる薬局」というサービスは、薬剤師への相談を気軽にLINEで行うことができます。サプリメントや健康食品と医薬品を併用してもよいか、睡眠の質をあげるにはどうすればよいかなど、薬のことだけでなく健康管理全般についての相談ができます。実際に薬局に行くことができない時でも、「つながる薬局」では気軽に相談できるのでおすすめです。
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継続的な免疫力アップに大切なこととは?
ここまでは薬剤師が実践するセルフメディケーションを紹介してきました。薬剤師だからといって、免疫力を高める為に特別難しいことをしているわけではありません。薬剤師でなくても実践することはできるはずです。
ここからは、継続的な免疫力アップに必要なことを、薬剤師目線でアドバイスします。風邪予防や健康増進に役立つコツを紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
全てを完璧にこなす必要はない
免疫力を高める習慣として、食事、睡眠、運動の3つが大切です。筆者もこの3つを意識して普段の生活に取り入れていますが、「たまにはできない日があってもいいよね」という考えも大切にしています。
例えば、普段の食事は腸内環境や身体を温めるものを意識していますが、1週間に最低1回は好きなものを食べる日を作っています。こういったあえて何も意識しない時間を作ることで、「全てを完璧にこなす必要はない」という考え方ができるようにしているのです。もし、全て完璧にこなす必要があると考えてしまうと、それがプレッシャーとなって精神的に疲労してしまいます。「病は気から」というように、精神的な疲労は免疫力の低下につながるのです。
日々の積み重ねが大切
「たまにはできない日があってもよい」という考え方は、「継続することが大切」という意識に通じます。「毎日完璧にセルフメディケーションをこなさなければならない」と考えてしまうと、精神的に疲れるだけでなく、続けることも苦しくなってしまいます。たまに気にせず食事する日や運動しない日を設定し、「明日は頑張ろう」というように日々の小さい積み重ねを意識することで、セルフメディケーションは継続しやすくなるのです。
薬剤師に相談できる環境を作っておく
日々免疫力を高める方法を実践していく上で、相談できる存在を作っておくことは大切です。とはいえ、病気でもないので病院に行き、医師に相談することはハードルが高いでしょう。その点、日々いろいろな患者さんに接する薬剤師は相談相手としてうってつけです。健康食品やサプリメントの相談はもちろん、自分のセルフメディケーションが間違っていないかなどの相談にも柔軟に対応してくれるはずです。日頃から薬剤師に相談しやすい環境を作っておくとよいでしょう。
相談しやすい環境の一つとしておすすめなのが「つながる薬局」です。「つながる薬局」のサービスは薬剤師への健康・お薬相談のほか、薬局への処方箋送信、お薬手帳機能までLINE一つでご利用いただけます。ぜひお試しください。