「冬に食欲が増えるのはなぜ?」
「冬の食欲を抑える方法はある?」
このようにお考えではないでしょうか。冬にはさまざまな食欲が増す原因があるため、それらを理解して適切に対応すれば、冬に増す食欲を抑えられます。
当記事では、冬の食欲が増す原因や食欲を抑える方法について、徹底的に解説します。冬ダイエットについても紹介しているので、最後まで読めば適切に冬の食欲を抑え、冬太りすることなく春を迎えられるでしょう。

冬の食欲を抑える方法の前に!知っておきたい食欲が増す原因
冬の食欲が増すのには、さまざまな原因があります。冬の食欲を抑える方法を知る前に、まずは冬に食欲が増す原因を把握しておきましょう。
太陽の光を浴びる時間が減る
冬に食欲が増すのは、日照時間の減少により太陽の光を浴びる時間の現象が原因の1つです。日光を浴びる時間が短くなると、脳内で「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンの分泌が減少します。セロトニンは精神の安定や食欲の調整に深く関わっており、セロトニン不足は食欲の増加につながります。特に冬は日照時間が短くなるため、セロトニンの分泌が減少しやすい季節です。その結果、食欲が増し、過食や体重増加の原因となることがあります。
寒さにより基礎代謝が向上する
冬に食欲が増すのは、寒さによる基礎代謝向上が原因の1つです。寒い環境では体温を維持するためにエネルギー消費が増加し、基礎代謝が高まります。基礎代謝によるエネルギー消費の増加に伴い、体はエネルギー補給を求め、食欲が増進します。特に冬は外気温の低下により体温維持のためのエネルギー消費が増えるため、基礎代謝が上がりやすくなり、食欲が増して過食につながる可能性があるでしょう。
睡眠が不足している
冬に食欲が増すのは、睡眠不足が原因の1つです。寒さで睡眠の質が低下すると、食欲を抑えるホルモンであるレプチンの分泌が減少し、食欲を増進させるグレリンの分泌が増加します。特に冬は寒さによる寝付きが悪くなったり眠りの質が落ちやすくなったりするため、睡眠不足による食欲の増加につながる可能性があるでしょう。
冬の味覚が市場に出回る
冬に食欲が増すのは、冬の味覚が市場に出回ることが原因の1つです。寒い季節には旬の食材や濃厚な味付けの料理が多く登場し、食欲を刺激します。たとえば、冬といえばカニやブリなど、魚介系が美味しい季節です。また、こってりとしたラーメンや濃厚なチョコレートなど、寒い時期には味の濃い食べ物が好まれる傾向にあります。これらの美味しい冬の味覚が豊富に出回ることで、食欲が刺激され、体重増加につながる可能性があります。
自分でできる!冬の食欲を抑える3つの方法
冬に食欲が増える原因を理解したところで、自分でできる冬の食欲を抑える3つの方法を解説します。内容を確認し、できることから取り入れていきましょう。
食事でセロトニンを補充する
冬の食欲を抑えるなら、食事でセロトニンを補充することが有効です。「幸せホルモン」と呼ばれ、不足すると食欲が増加するセロトニンを補充するには、必須アミノ酸であるトリプトファンを元に体内で生成する必要があります。
トリプトファンは体内で作れないため、以下のような食材から摂取しましょう。
・バナナ
・マグロなどの赤身魚
・レバー
・乳製品(チーズ、ヨーグルトなど)
・大豆製品(豆腐、納豆、味噌)
これらの食品を日々の食事に取り入れることで、セロトニンの生成を促し、食欲のコントロールに役立てられます。
太陽の光を積極的に浴びる
太陽の光を積極的に浴びることも、冬の食欲を抑えるのに有効です。日光を浴びると、脳内でセロトニンの分泌が促進され、食欲の調節や気分の安定を助けます。特に冬季は日照時間が短くなるため、朝起きたらすぐにカーテンを開けて室内に自然光を取り込むことで、セロトニンの生成を促せるでしょう。日中に外出して軽い運動をおこないながら日光を浴びると、セロトニンの分泌がより効果的に促されます。外出しての軽い運動は、過剰な食欲を抑制して冬の体重増加を防ぐ手助けとなるためおすすめです。
体を温める
冬の食欲を抑えるなら、体を温めることも効果的です。体が冷えると体温を上げるためにエネルギーを消費し、結果として食欲が増すことがあります。そのため、体を温めることで過度な食欲を抑えられます。具体的には、温かい飲み物やスープ・鍋料理などを積極的に摂取することが有効です。また、体を温める効果のある食材として、根菜類(にんじん、ごぼう、かぼちゃなど)や発酵食品(味噌、納豆、キムチなど)があります。これらの食材を日常の食事に取り入れ、体の内側から温めていきましょう。また、適度な運動や入浴も血行を促進し、体を温める効果があるため有効です。
専門家に相談!冬の食欲を抑える3つの方法
自分でできる方法に続いて、専門家に相談することでできる冬の食欲を抑える3つの方法について解説します。
医療用医薬品で抑える
医療用医薬品を利用することで、食欲を抑えられます。食欲抑制剤として承認されている「サノレックス(一般名:マジンドール)」があるものの、保険適用の対象はBMIが35以上の高度肥満症の方に限られます。そのため、使用を希望する場合は医師の診察を受け、適切な指導のもとでの処方が必要です。また、サノレックス以外にもGLP-1受容体作動薬である「リベルサス」や「オゼンピック」などが食欲抑制効果を持つとされる医療用医薬品があります。これらも医師の判断と指導のもとで使用されるため、自己判断での使用は避けましょう。
なお、現在他のお薬を飲んでいる場合、上記のようなお薬を追加して飲むなら、飲み合わせのチェックは欠かせません。「つながる薬局」であれば、スマホ1つで飲み合わせのチェックをしてもらえるため、お薬を飲んでいる方は「つながる薬局」の利用を検討してみてください。
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漢方薬で抑える
漢方薬を利用することでも、冬の食欲を抑えられる可能性があります。
以下に、食欲抑制に効果が期待できる漢方薬を挙げます。
・防風通聖散
・防已黄耆湯
・大柴胡湯
これらの漢方薬は、市販薬として薬局で購入可能なものもありますが、個々の体質や症状に合わせて選ぶことが重要です。自己判断での使用は避け、薬剤師や登録販売者に相談し、適切な指導を受けることをおすすめします。
サプリメントで抑える
サプリメントを活用することでも、冬の食欲を抑えられる可能性があります。セロトニンの元となるトリプトファンは、サプリメントから摂取することが可能です。トリプトファンは必須アミノ酸の1つで、セロトニンの生成を促進し、食欲の抑制や気分の安定を助けます。ドラッグストアなどで手軽に入手できますが、サプリメントは医薬品ではなく、効果や安全性には個人差があります。そのため、購入や使用の際には薬剤師や登録販売者に相談し、適切なアドバイスを受けるとよいでしょう。
冬はやせやすい!食欲を抑えつつ冬ダイエットもおこなおう
冬は寒さによる体温維持のため基礎代謝が上がりやすく、ダイエットに適した季節です。冬の環境を利用し、以下のポイントを実践することで、食欲を抑えつつ冬ダイエットも成功させましょう。
・こまめに体を動かす:日常生活での軽い運動や家事を積極的におこない、エネルギー消費を促進。外出時には歩く距離を増やすなど、意識的に身体を動かす。
・お腹を温める:体の中心部を温めることで血行がよくなり代謝が向上。カイロや腹巻きの使用、温かい飲み物の摂取を心掛ける。
・朝食をしっかり摂る:朝食は体温を上げ基礎代謝を活性化させる。バランスのよい食事を心掛け、特にタンパク質を含む食品を取り入れると効果的。
・代謝を上げる食事を選ぶ:体を温める効果のある根菜類やスパイスを積極的に摂取し、代謝を促進。高タンパク低カロリーの食材を選び、筋肉量の維持・増加をサポートする。
・適度な薄着を心掛ける:過度な暖房や厚着は体の温度調節機能を低下させるため、適度な室温と服装で体が自ら熱を生産する力を引き出す。
寒い季節を上手に活用し、健康的な体作りを目指しましょう。
まとめ
冬の食欲を抑える方法について解説しました。冬の食欲を抑えるには原因を理解し、適切な対策を取ることが重要です。冬は日照時間の減少や基礎代謝の向上・睡眠不足・冬の味覚が豊富に出回ることで食欲が増加しやすくなります。これらに対して、食事でセロトニンを補充する・太陽の光を積極的に浴びる・体を温めるなどの工夫が効果的です。また、食欲を抑えるのに医療用医薬品や漢方薬・サプリメントを活用する場合は、専門家への相談がおすすめです。当記事を参考に、冬に食欲が増える原因を理解し、適切な対応により冬太りすることなく春を迎えましょう。
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