執筆者・監修者:薬剤師
「処方されたお薬をうっかりどこかに置き忘れた」
「旅行先でお薬をなくしてしまった」
こんな経験はありませんか?処方されたお薬をなくしてしまうとどうしていいかわからず不安になりますよね。そんなときでも、落ち着いて対処すれば大丈夫です。今回は、お薬をなくしたときに取るべき行動や注意点、相談先についてわかりやすく解説します。処方されたお薬をなくした経験のある方はもちろん、普段薬局に処方箋を持っていく方は、ぜひ参考にしてください。
処方されたお薬を紛失してしまったら?
お薬をなくしてしまった場合、焦ってしまいがちですが、まずは冷静に対応することが大切です。特に継続的に服用する必要があるお薬の場合は、早めの対処が必要になります。ここでは、お薬を紛失した際の基本的な対応手順をご紹介します。
お薬をもらった薬局に問い合わせてみる
薬局にお薬を置き忘れたり、帰る途中でお薬を落としたり、忘れたりして薬局にお薬が届けられていることもあるかもしれません。まずはお薬を受け取った薬局に電話をして、状況を説明してみましょう。また、非常に稀ではありますが、薬局側のミスでお薬を渡し忘れてしまっているケースも考えられます。いずれにしても、薬局に問い合わせることで、紛失したお薬の再処方についての適切なアドバイスを受けることができるでしょう。
見つからない場合は病院に連絡し、再予約
十分に探してみても、薬局に電話しても見つからない場合、処方してもらった医療機関に連絡しましょう。電話で「処方されたお薬をなくしてしまった」と伝え、どうすればよいか相談してください。基本的には再診予約をして診察を受ける必要があります。
処方箋をもらう
医療機関を受診し、医師にお薬をなくしたことを伝えましょう。その際、以下の点に注意が必要です。
● 再度受診する必要がある
お薬の再処方には基本的に再診が必要です。これは医師が患者さんの状態を確認し、適切なお薬を処方するためです。
● 保険適用外となる場合がある
お薬の紛失による処方箋の再発行の場合、健康保険が適用されないことがあります。これは同一の疾患に対して同じ期間内に重複してお薬を処方することになるためです。そのため、自費での支払いが必要になる場合があることを覚えておきましょう。
通常、処方されるお薬には健康保険が適用されており、薬局窓口での支払いは一般成人の場合3割負担となっています。例えば、窓口での負担が1,500円だった場合、再処方で健康保険が適用されない場合は10割負担となりますので5,000円ということになります。高額な定期のお薬の場合や、医療補助の対象となるお薬の場合でも、紛失した場合は保険が適用されないこともありますので、お薬の取り扱いには十分に注意しましょう。
再度薬局に行き、お薬をもらう
処方箋を受け取ったら、薬局に持っていきましょう。以前と同じ薬局に行くと、お薬の服用歴などの情報が共有されているため安心です。
薬局でスムーズにお薬をもらう方法の一つとして、LINEの「つながる薬局」というサービスを活用してみませんか。処方箋を受け取った後の薬局での待ち時間を短くしたい場合は、「つながる薬局」の便利な機能である「処方箋送信機能」を活用するのがおすすめです。お薬を受け取りたい薬局に事前に処方箋の画像を送っておくと、実際に薬局を訪れる前にお薬の準備を始めてくれるので、待ち時間が短くなります。ご自身のスケジュールに合わせて受け取り希望日時も設定できます。ご利用を検討してみてはいかがでしょうか。
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お薬をなくさない工夫
毎日服用するお薬をなくしてしまうと、治療の中断につながり健康管理に支障をきたす恐れがあります。特に慢性疾患の方や高齢の方にとって、お薬の紛失は深刻な問題になりかねません。ここでは、日常生活の中でお薬をなくさないための実用的な工夫をご紹介します。ちょっとした習慣づけで、お薬の管理がぐっと楽になるはずです。
保管場所を決める
お薬をなくさないためには、保管場所を決めておくことが重要です。毎日決まった場所に置くことで、うっかり違う場所に置いてしまうリスクを減らせます。例えば、洗面所の棚や寝室のナイトテーブルなど、日常的に目に入る場所を選ぶと良いでしょう。また、旅行の際は専用のお薬ケースを用意し、バッグの中の決まったポケットに入れる習慣をつけると安心です。
また、薬局でお薬をもらった時に、かばんに入れ忘れてそのまま帰宅してしまう方もいらっしゃいます。持ち運ぶときはお薬だけを別の袋に入れたりせず、可能な限り一つにまとめておくようにするとよいでしょう。
お薬の保管方法については、同サイトに別に詳しく説明した記事『薬剤師が解説!お薬の正しい保管方法』がありますので、そちらもを参考にしてください。
お薬の紛失や保管に関しては薬剤師に相談を
お薬の紛失や保管方法について不安や疑問がある場合は、遠慮なく薬剤師に相談しましょう。薬剤師はお薬の専門家として、あなたの状況に合わせたアドバイスを提供してくれます。特に、日常的に多くのお薬を服用している方や、特別な保管条件が必要なお薬を使用している方は、定期的に薬剤師に相談することをおすすめします。
薬剤師に気軽に相談する方法の一つとして、LINEの「つながる薬局」のサービスを活用してみませんか。お薬の紛失や保管方法はもちろん、その他体調等に関して気になることや心配なことがあるときにも、このサービスを利用して気軽に薬局の薬剤師に相談することができます。
「つながる薬局」は、LINEで友だち登録をするだけで簡単に利用開始できるサービスです。お好きな薬局をかかりつけ薬局として登録すると、薬局の薬剤師に直接チャットを通じて質問ができる機能を使うことができます。
また、「つながる薬局」はオンライン服薬指導や薬局検索機能などの便利な機能もあります。これらのサービスを活用することで、安心して薬剤師に相談することができます。ご利用を検討してみてはいかがでしょうか。
また、かかりつけ薬局を決めておくと、あなたのお薬に関する情報や健康状態などをかかりつけの薬剤師が責任を持って管理してくれるので、万が一の際にもスムーズに対応してもらえます。薬剤師は単にお薬を準備し渡すだけでなく、あなたの健康をサポートするパートナーです。お薬に関する困りごとがあれば、積極的に相談してください。