日焼け後の適切な肌ケアを徹底解説!最適なアイテム・お薬も紹介

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執筆者・監修者:薬剤師

「日焼け後の肌ケアで最初にすべきことは?」
「保湿で選ぶべき成分は?」
「肌ケアに効く市販薬は?」

日焼けした直後であれば、このような疑問を抱く方も多いでしょう。日焼けした肌は炎症や乾燥が進みやすく、冷却・保湿・市販薬や処方薬を適切に使うことが重要です。

この記事では、部位別の冷却法、保湿アイテムの選び方、市販薬やインナーケアまで解説します。最後まで読めば、自分に合ったアフターケアが理解でき、健やかな肌を早期に取り戻せるでしょう。

日焼け後の肌ケアで最初にすべきステップ|部位別の冷却法

日焼けしたら、まず肌の熱を冷ますことが重要であり、適切な対応を早めにおこなうことで回復を助けられます。部位ごとに適した冷却方法を選ぶことで、より効率的に肌を落ち着かせられるでしょう。ここからは、日焼け後におこなう部位別の冷却法を解説します

顔の場合の冷却法

日焼け直後の顔は、熱と炎症が強いため冷却が最優先です。冷たい化粧水やミネラルウォーターを含ませたコットンを複数枚用意し、頬や額に重ねるように密着させると肌全体をやさしく落ち着かせられます。水分を含んだコットンやフェイスシートを使うことで、乾燥を防ぎながらクールダウンが可能です。

さらに、タオルで包んだ保冷剤を短時間ずつあてれば、熱を効率的に逃がせます。こうした段階的な冷却をおこなうことで、顔のほてりを早期に和らげられるでしょう。

からだ(腕・背中など)の冷却法

広範囲に日焼けしたからだは強いほてりを伴うため、冷却することから対応を始めましょう。からだを冷却する際のポイントは、以下のとおりです。

 26~30℃程度の冷水シャワーを数分浴び、全体を均一に冷やし熱を下げる。途中、刺激にならないようシャワーの当て方に工夫を加える。
 冷タオルや保冷ジェルは布で包み、赤く熱を帯びた部位に軽くあてる。直接あてると冷たすぎて肌に負担をかけるので注意。
 冷却後は、伸びのよいローションやミルクでしっかり保湿。乾燥や刺激から肌を守ることも重要。

段階を追って穏やかに冷ますことで、炎症を和らげられるでしょう。

日焼け後の肌ケアで重要な保湿と選ぶべき成分

日焼け後の顔は紫外線によるダメージで乾燥や炎症を起こしやすいため、早めのアフターケアがおすすめです。肌の状態に合わせた保湿方法を選ぶことで、より効果的に回復を促せるでしょう。ここからは、日焼け後の保湿アイテムを選ぶ視点について、詳しく見ていきましょう。

テクスチャー別おすすめアイテム(ジェル・ミスト・クリームなど)

日焼け後の肌は乾燥や炎症を起こしやすいため、テクスチャーの特徴を理解して選ぶことが大切です。具体的に以下の違いがあります。

 ジェルタイプ:メントール配合なら清涼感があり、炎症を鎮めながら潤いを補給可能
 ミストタイプ:細かな霧が肌全体に広がり、背中や腕など広範囲の保湿を手軽におこなえる
 クリームタイプ:油分を含み水分を逃さないため、乾燥が強い部分をしっかり保護

これらを使い分けることで、日焼け後のアフターケアをより効果的に進められるでしょう。

薬用成分(抗炎症や美白)を含む保湿アイテム選び

日焼けで敏感になった肌には、保湿だけでなく鎮静や美白も期待できる成分選びが重要です。以下に、日焼け後の肌に適した有効成分をまとめます。

 グリチルリチン酸ジカリウムとアラントインは、炎症を落ち着かせヒリつきを和らげるため、日焼け直後の使用に有効
 ナイアシンアミドとトラネキサム酸は、シミ・そばかすの原因となるメラニン生成を抑え、美白にも役立つ

保湿だけに偏らず、これらの薬用成分を含む医薬部外品を選ぶことで、炎症や色素沈着に対しても効果的なアフターケアが可能です。

日焼け後の肌ケアに効く市販薬と使い方

日焼け後の肌トラブルには早めのケアが重要であり、症状に応じた市販薬を薬局やドラッグストアで購入できます。症状に合った対処法を把握することでより的確に回復を促せるため、日焼け後の肌ケアに効くおすすめ市販薬と使い方について、詳しく確認していきましょう。

赤みと腫れが強い場合には抗炎症薬

日焼けで赤い腫れが強く出た肌には、抗炎症成分を含む市販薬を使ったアフターケアが効果的です。ここでは、日焼けによる赤みや腫れに使える市販薬と、抗炎症成分をまとめました。

 アットノンEXジェル:アラントイン・グリチルリチン酸二カリウム
 トレンタムGクリーム:ウフェナマート・グリチルリチン酸二カリウム
 オイラックスソフト:アラントイン・グリチルレチン酸

これらを適切に使うことで炎症を鎮め、赤い肌の修復を助けられます。症状が強く長引く場合には、早めに医師へ相談しましょう。

ヒリヒリとした痛みが続く場合には抗炎症成分や鎮痛成分入り外用薬

日焼け後に肌がヒリヒリと痛いときは、抗炎症作用や鎮痛作用のある外用薬でのケアが有効です。また、局所麻酔作用を持つ成分は痛みを一時的に和らげ、生活の不快感を軽減します。代表的な市販薬と有効成分は、以下のとおりです。

 オイラックスA:ヒドロコルチゾン酢酸エステル
 トレンタムGクリーム:リドカイン

これらは1日数回、清潔な肌に薄く塗って使用するのが基本です。長期連用は避け、痛みが強い場合や改善が見られないときは医師の診察を受けましょう。

かゆみを伴う場合には抗ヒスタミン薬配合クリーム

日焼け後にかゆみが出る場合は、炎症によるヒスタミンの働きを抑える外用薬が役立ちます。抗ヒスタミン成分はかゆみの伝達をブロックし、不快感を和らげる効果があります。代表的な市販薬と有効成分は、以下のとおりです。

 新ウナコーワクール:ジフェンヒドラミン塩酸塩
 メンソレータムADクリーム:ジフェンヒドラミン
 オイラックスソフト:ジフェンヒドラミン塩酸塩

使用の際は清潔な肌に薄く広げ、1日数回繰り返すことが基本です。強いかゆみが続く場合は、早めに医師の診察を受ける判断も必要です。

水ぶくれやただれがある場合には医療機関での処方薬

日焼け後に水ぶくれやただれが生じた場合は重度の炎症が進んでいる可能性があり、市販薬では対応できません。適切な処方薬を用いるために、必ず医療機関を受診しましょう。治療では、以下のようなお薬が用いられることがあります。

 ステロイド外用薬:炎症を鎮めて赤みや腫れを抑える
 抗菌薬入り軟膏:感染を予防し、ただれた皮膚の悪化を防ぐ

自己判断で処置を続けると症状が悪化し、跡が残ることもあるため、早めの受診が安心につながるでしょう。皮膚科での指示に従い、処方薬を正しく使うことが回復を早めるために重要です。

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日焼け後の肌ケアはインナーケアも重要

日焼け後の肌を整えるには外側からのアフターケアだけでなく、体内からの栄養補給も大切です。抗酸化作用を持つ栄養素を意識的に摂ることで回復を支えられます。ここからは、日焼け後におすすめの2つのインナーケアを紹介します。

食品から効率的にビタミンCを摂取する

日焼けを受けた肌の回復には、ビタミン Cの接種によるインナーケアが有効です。抗酸化作用で紫外線による活性酸素から肌を守り、メラニンの生成抑制やコラーゲン合成を支える役割があります。以下のビタミンCを含む食材を参考に、食事からビタミン Cを積極的に補給しましょう。

 果物:アセロラ、キウイ、いちご、グレープフルーツ、オレンジ
 野菜:赤パプリカ、ブロッコリー、芽キャベツ

これらは生か、軽く加熱して摂ることがより効果的です。
たとえば、朝食にいちごやキウイを加える、サラダに赤パプリカやブロッコリーを用いるなど、日常のメニューに自然に取り入れる方法が継続のコツです。こうした食品選びから、日焼けした肌を内側から健やかに整えていきましょう。

サプリメントにより肌ケア成分を補充する

日焼け後の肌を体内から支えるなら、トラネキサム酸やビタミンC含有サプリの摂取も効果的です。以下のような炎症や色素沈着の改善に働く成分を意識して補いましょう。

 トラネキサム酸配合サプリ:メラニン生成や炎症の抑制に働く
 ビタミンC配合サプリ:抗酸化作用で肌の修復を促進 

このようなサプリは、日常に手軽に取り入れられ、継続しやすい点が魅力です。体質に合わない場合もあるため、使用前に薬剤師や登録販売者に相談すると安心でしょう。

なお、サプリメントについて薬剤師に相談したいなら、「つながる薬局」のサービスを利用してみましょう。「つながる薬局」をLINEで友だち登録しお好きな薬局をでかかりつけ薬局登録すれば、LINEで気軽に薬剤師に相談できるため便利です。

まとめ

日焼け後の肌は炎症や乾燥が進みやすいため、早期に冷却と保湿をおこない、状態に応じて市販薬や処方薬を使い分けることが重要です。加えて、ビタミンCやトラネキサム酸などのインナーケアを取り入れると、回復をさらに支えられます。

日焼け後の適切な対処を知り、実践することで、ダメージを最小限に抑えて健やかな肌を維持できるでしょう。

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