24時間営業の調剤薬局はある?探し方や選ぶ際のポイントを解説

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「24時間営業で調剤してくれる薬局はある?」
「24時間営業の調剤薬局はどう探せばよい?」「24時間営業の調剤薬局がない場合にはどうすれば?」

夜間や緊急時に薬が必要になった際、上記のように悩む方もいらっしゃるでしょう。24時間営業の薬局は数が限られているため、緊急時に備えて情報を把握しておくことが大切です。
この記事では、調剤薬局の現状や24時間営業の薬局を探す方法、緊急でお薬がほしいときに対応するポイントについて詳しく解説します。最後まで読めば、緊急時に頼れる薬局や代替手段を適切に選ぶための知識が得られるでしょう。ぜひ最後までご覧ください。

24時間営業で調剤する薬局あり!調剤薬局の現状

処方箋により調剤をおこなう薬局のなかには、24時間営業しているところがあります。しかし、比較的24時間営業の多いドラッグストアと比べると、24時間営業の調剤薬局は少ないのが現状です。ここでは、ドラックストアと比べながら、調剤薬局の24時間営業に関する現状について解説します。

調剤薬局とドラッグストアの違い

調剤薬局とドラッグストアは、提供するサービスが異なるため、24時間営業のニーズも異なります。調剤薬局は、医師の処方箋に基づき、薬剤師が調剤をおこなうのがメインの施設です。お薬を渡すには医師の発行する処方箋が必須のため、近隣医療機関の診療時間にあわせて営業しているのが一般的です。一部の調剤薬局では、24時間対応をおこなう大型病院の近隣で、当番制などで夜間や休日に調剤対応していることもあります。

一方、ドラッグストアは、一般用医薬品(市販薬)や日用品、食品など幅広い商品を取り扱う小売店のため、24時間営業する店舗も多くあります近年、調剤室を併設して調剤をおこなう店舗も増えていますが、すべてのドラッグストアが調剤をおこなうわけではありません。また、24時間営業のドラッグストアであっても、調剤サービスは営業時間を限定している場合が多く、夜間や深夜には対応していないのが一般的です。

24時間営業の調剤薬局が少ない理由

24時間営業の調剤薬局が少ない主な理由は、医療機関は夜間に閉まっていることが多く、処方箋の発行が少ないためです。薬局を24時間営業にしても、処方箋が来なければ業務が発生しません。さらに、薬剤師を夜間に配置することは人件費が高くつくため、経営的な負担となります。これらの要因から、24時間営業の調剤薬局は限られています。

注意!「24時間営業」と「24時間対応」の違い

調剤薬局の多くは、「24時間営業」ではなく、「24時間対応」という営業形態を整えています。「24時間営業」は薬局が閉店することなく営業していることを指す一方、「24時間対応」は営業時間外などの緊急時にいつでも対応できる体制を整えていることを意味します。具体的には、営業時間外に患者さんからの連絡を受け付け、必要性があると判断される場合に薬剤師が処方箋の調剤などに対応する仕組みです。「24時間対応」の体制を持つ薬局は増加しており、全体の約7割が対応可能な体制を整えています。 

なお、「つながる薬局」というサービスあれば、処方箋の事前送信先を探す際に深夜対応や24時間対応可能な薬局を探せます。ただし、深夜など薬局の営業時間外の場合、処方箋の事前送信だけでは薬局側が気づかない可能性が高いです。薬局の営業時間外に処方箋事前送信機能を使いたい場合は、薬局に電話確認してから利用するようにしましょう。

ご自身の希望にあった薬局へ処方箋を事前送信したいなら、「つながる薬局」の利用を検討してみてください。つながる薬局を利用できる薬局はこちら

24時間営業で調剤対応可能な薬局の探し方

24時間営業の調剤薬局は少ないため、近隣にあるか事前に調べておきたい方もいらっしゃるのではないでしょうか。ここでは、24時間営業で調剤対応可能な薬局の探し方を2つ紹介します。詳細を確認して、薬局を探す際の参考にしてください。

地図から探す

Google MAPなどを活用することで、24時間営業の薬局を探せます。地図の検索バーに「24時間営業 調剤」などのキーワードを入力すると、該当地域で条件に合致した薬局が表示されます。ただし、表示された近くの今空いている薬局が24時間調剤をおこなっているとは限らないため、事前確認が必要です。特にドラッグストアの場合、店舗自体は24時間営業でも、調剤の営業時間が限られていることも多くあります。そのため、事前に電話で調剤対応時間を確認するようにしましょう。

薬局情報をまとめたサイトやアプリから探す

24時間営業で調剤対応可能な薬局を探す際、薬局情報をまとめたサイトやアプリの活用も有効です。特に厚生労働省が運営する「医療情報ネット(ナビイ)」は、全国の医療機関や薬局の情報を網羅しており、営業時間や所在地などの詳細を検索できます。 これらのツールを活用することで、深夜など遅くまでやっている薬局を効率的に見つけられるでしょう。

なお、「つながる薬局」であれば、処方箋の事前送信時に24時間対応している薬局を指定することが可能です。緊急時に頼れる薬局に処方箋を預けたい場合には、「つながる薬局」の利用を検討してみてください。つながる薬局を利用できる薬局はこちら

24時間営業の調剤薬局を選ぶ際のチェックポイント

24時間営業の調剤薬局を選ぶ際、特に夜間利用時に事前確認しておきたい3つのチェックポイントについて解説します。利用時に困らないよう、詳細を確認しておきましょう。

実際の営業時間

インターネットやアプリで得た情報と実際の営業時間が異なる場合もあるため、薬局の営業時間を確認しておきましょう。特に近くのドラッグストアでは、店舗自体は24時間営業でも、調剤対応の時間が限定されていることも多くあります。そのため、利用前に直接電話で営業時間を確認するのがおすすめです。

夜間料金の有無

夜間に調剤薬局を利用する際、追加料金が発生する場合もあります。追加料金は「夜間・休日等加算」と呼ばれ、平日19時以降や土曜日13時以降、日曜・祝日などの時間帯に調剤を受けると適用されます。具体的には、通常の会計に加えて40点(1点=10円)が加算され、3割負担の患者さんの場合、追加負担金は120円です。 料金は事前に薬局に問い合わせることで、予期せぬ費用を避けることもできます。

薬の在庫の有無

24時間営業の調剤薬局を利用する際、目的のお薬が在庫切れである可能性もあります。特に夜間や緊急時には、薬局にお薬の在庫があることが欠かせません。そのため、夜間に利用する際は事前に電話で薬局に問い合わせ、必要なお薬の在庫を確認しておきましょう。薬局では数多くのお薬を在庫していますが、処方箋に記載されたすべてのお薬が揃っているとは限らないため、ご注意ください。

24時間営業の調剤薬局が近くにない!薬がほしいときの対応方法

24時間営業の薬局が近くになく、特に夜間にお薬が必要になった場合に困ることもあるでしょう。ここでは、近くに営業している薬局がない場合にお薬を手に入れる2つの方法について解説します。緊急時に対応できるよう確認しておきましょう。

24時間対応の薬局を利用する

近くに営業している薬局がない場合、24時間対応の薬局利用を検討しましょう。24時間対応薬局では、営業時間外でも緊急時に調剤対応できる体制を整えています。ただし、薬剤師が薬局に常駐しているわけではないため、連絡後の対応までに時間がかかることもあるのでご注意ください。近くに24時間対応しているかかりつけ薬局があれば、事前に緊急時の連絡先を確認しておきましょう。

一般用医薬品で対応できないか相談する

24時間営業の薬局が近くになく、処方箋のお薬を手に入れられない場合でも、症状により一般用医薬品で対応できる可能性があります24時間営業のドラッグストアであれば、夜間であっても発熱や嘔吐・下痢などに対応する一般用医薬品を購入できる可能性があるでしょう。ただし、薬剤師や登録販売者が不在の時間帯では、購入できる一般用医薬品が制限されてしまいます。そのため、訪問前に店舗に連絡し、必要な一般用医薬品が購入可能か確認しておきましょう。

なお、「つながる薬局」であれば服用中のお薬情報を記録できるため、一般用医薬品購入時に見せることで飲み合わせをチェックしてもらえます。お薬の記録をスマホで管理したい方は、「つながる薬局」を利用してみてください。

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まとめ

24時間営業している調剤薬局の数は多くありません。そのため、緊急時に頼りになる薬局を事前に探しておくことが重要です。24時間営業の薬局を探す際は地図やアプリを活用し、実際の営業時間を事前確認しておきましょう。また、薬局は24時間営業していなくても、多くの薬局が緊急時に調剤対応してくれる「24時間対応」体制を整えています。ドラッグストアで販売している一般用医薬品により対応できる場合もあるため、症状にあわせた柔軟な対策を取ることが大切です。当記事を参考に、近くの薬局がやっていない場合でも慌てず行動できるよう事前準備しておきましょう。

「つながる薬局」であれば、深夜対応・24時間対応の薬局を絞り込んで処方箋の事前送信が可能です。「つながる薬局」を使って、緊急時に頼れるかかりつけ薬局とつながりましょう。
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