マイナンバーカードがあればお薬手帳はいらない?お薬手帳ならではの重要性とは

お薬

マイナンバーカードを健康保険証として利用できるようになり、以下のように考える方もいるのではないでしょうか。

「マイナンバーカードがあればお薬手帳はいらない?」
「マイナンバーカードとお薬手帳の違いは?」
「お薬手帳を利用するメリットは?」

マイナンバーカードとお薬手帳はそれぞれ異なる役割を持ち、併用することでより安全で効率的な医療を受けられますこの記事では、マイナンバーカードとお薬手帳の機能や違いを比較し、お薬手帳を利用するメリットについても解説します。最後まで読めば、自身にあったお薬を含めた医療情報の管理方法がわかるでしょう。

マイナンバーカードとお薬手帳の機能

マイナンバーカードとお薬手帳は、どちらも医療情報を管理する役割を持ちますが、仕組みや活用方法が異なります。マイナンバーカードは公的な本人確認や情報連携に特化し、お薬手帳はお薬の服用履歴や副作用の管理に役立ちます。
それぞれの機能を詳しく見ていきましょう。

マイナンバーカードの機能

マイナンバーカードは、個人情報を一元的に管理し、行政手続きの効率化を図るための重要なツールです。保険証としての機能を持ち、マイナポータルを通じて、診察やお薬に関する情報を閲覧できます。これらの情報は、医療機関や薬局が2022年6月以降に医療費として審査支払機関へ保険請求したデータが対象で、過去5年分を確認可能です。ただし、最新の情報が反映されるまでには、医療機関や薬局の利用から約1か月の遅れが生じます。 

お薬手帳の機能

お薬手帳はお薬の情報を管理するツールです。紙の手帳に加え、電子化されたアプリ版もあり、利便性が向上しています。処方箋でもらえるお薬だけでなく、一般用医薬品やサプリメントも記録できるため、重複した処方や副作用のリスクを軽減可能です。また、アレルギー歴や副作用歴も登録できるため、医療従事者との情報共有も円滑になります。マイナンバーカードと異なり、最新のお薬情報やお薬以外の情報を管理できる点が特徴です。

なお、「つながる薬局」というサービスであれば、LINEで友だち登録をしてお好みの薬局を「かかりつけ薬局」として登録することで、電子お薬手帳アプリとして利用可能です。お薬手帳をスマホで管理したい方は、「つながる薬局」を検討してみてください。

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医療機関・薬局利用時におけるマイナンバーカード・お薬手帳の違い

医療機関や薬局を利用する際、マイナンバーカードとお薬手帳では、医師や薬剤師が閲覧できる情報の範囲や提供方法などに違いがあります。
以下の表に、マイナンバーカード・お薬手帳の主な相違点をまとめました。

項目 マイナンバーカード お薬手帳
情報の閲覧範囲 過去1か月から最大5年分の診察やお薬の情報 処方箋のお薬情報の他、一般用医薬品・サプリメント・アレルギー歴・副作用歴など、患者さん自身が記録した情報
情報の提供方法 医療機関や薬局で患者さんの同意のもと、オンラインで情報共有 患者さんが紙媒体やアプリで情報を持参し、医療従事者と共有
情報の更新頻度 診療や調剤から情報が反映されるまで約1か月の遅れ 患者さんが随時情報を記録・更新
情報の正確性 医療機関や薬局からのデータに基づくため、信頼性が高い 患者さんの記録に依存するため、記載漏れや誤りの可能性がある
緊急時の利用 災害時など、特例としてマイナンバーカードがなくても同意により情報閲覧が可能 紙のお薬手帳やアプリがあれば、即座に情報提供可能

マイナンバーカードとお薬手帳は、それぞれ異なる特性と利便性を持っているため、両者を適切に活用することで、より安全で効果的な医療を受けることが可能です。

お薬手帳を利用するメリット

お薬手帳は服薬情報を一元管理できるため、安全な医療を受けるうえで重要な役割を果たします。お薬の重複や飲み合わせのリスクを減らし、体調管理にも活用可能です。日常だけでなく、予期せぬ場面でも役立つ機能が多くあるため、お薬手帳を利用するメリットについて詳しく見ていきましょう。

災害時や緊急時でも利用できる

お薬手帳は、災害時や緊急時においても、自身のお薬に関する情報を即座に提供できる重要なツールです。紙媒体や電子化されたアプリ版があり、常に携帯することで避難先や医療機関で迅速にお薬の情報を提供可能です。一方、マイナンバーカードで情報提供するには、オンライン資格確認の機器が必要であり、災害時には停電や通信障害により利用が制限される可能性があります。そのため、お薬手帳には災害時や緊急時でも迅速・確実に利用できるメリットがあるといえます。

家族の服薬管理にも役立つ

お薬手帳であれば、家族のお薬の管理にも役立ちます高齢者や子どもなど自分で管理が難しい場合でも、家族が記録できるのが利点です。お薬の履歴をまとめて管理でき、お薬の重複や飲み合わせを確認しやすくなります。医師や薬剤師と情報共有もできるため、お薬手帳であれば適切な処方にもつながり、家族全員の健康を守ることに貢献します。

なお、「つながる薬局」のサービスは、お薬手帳の機能を備えており家族のお薬情報も登録・管理可能です。家族分のお薬情報をスマホでまとめて管理したい方は、「つながる薬局」を検討してみてください。

一般用医薬品なども記録できる

お薬手帳は、医療用のお薬だけでなく、一般用医薬品やサプリメントの情報も記録可能です。自己判断で購入した一般用医薬品は、医療機関では把握しにくいため、お薬手帳へ記録することで薬の飲み合わせや副作用のリスクを減らせます。一般用医薬品には、解熱鎮痛薬やアレルギー薬など、処方箋でもらうお薬と同じ成分を含むものもあります。お薬手帳に記載すれば、医師や薬剤師が服用状況を確認し、安全な治療計画を立てやすくなるでしょう。お薬手帳の活用により、一般用医薬品も含めた総合的なお薬の管理が可能になります。

副作用やアレルギー情報など体調変化を記録できる

お薬手帳には服薬情報だけでなく、副作用やアレルギー情報・体調の変化も自由に記録できます。過去に特定のお薬で副作用が出た場合、その情報を記載することで、同じお薬や類似のお薬の処方を避けられます。また、アレルギー歴を記録すれば、アレルゲンを含むお薬の投与を防ぐことも可能です。これらの情報を記録することで、医師や薬剤師が患者さんの反応を把握しやすくなり、適切なお薬の選択や投与量の調整が可能になります。安全なお薬による治療に、お薬手帳の活用が有効です。

薬局利用の料金が安くなる

お薬手帳を薬局に持参すると、自己負担額が減る可能性があります。具体的には、薬剤師がお薬の飲み方や副作用を説明し、安全に服用できるよう管理するための費用が通常より低く設定され、結果として自己負担額が減少します。たとえば、3割負担の方の場合、1回あたり約40円の節約が可能です。 ただし、料金が安くなるのは、原則として3か月以内に同じ薬局へお薬手帳を持参した場合に限られます。このように、お薬手帳を持参することで、薬局利用の料金が安くなるメリットがあります。

過去の処方履歴を長期間記録できる

お薬手帳は、過去の処方履歴を長期間にわたり記録・保存できます。マイナポータルでは、診療やお薬に関する情報閲覧は過去5年分に限られますが、お薬手帳には保存期間の制限がなく、長期間の情報を一元的に管理可能です。これにより、医師や薬剤師が患者さんの長期的なお薬に関する情報を把握でき、より適切な治療やお薬の選択につながります。お薬手帳を活用することで、長期間の処方履歴を記録・保存できるため、継続的な健康管理に役立つでしょう。

マイナンバーカードとお薬手帳は併用するのがおすすめ

マイナンバーカードを健康保険証として利用するマイナ保険証は、医療機関や薬局での受付を簡単にし、診療やお薬の情報と連携できます。これにより、医師や薬剤師が過去のお薬に関する履歴を確認しやすくなります。一方で、現状ではマイナンバーカードはお薬手帳の代わりにはなりません。マイナ保険証では最新の情報が即時に反映されるわけではなく、一般用医薬品の記録もできません。そのため、お薬手帳を活用することで、最新のお薬の服用状況や副作用の詳細を手元で管理できます。
以上のことより、マイナンバーカードとお薬手帳を連携して使うことで、より安全で適切な医療を受けることが可能になります。

お薬手帳を利用するなら「つながる薬局」

「つながる薬局」は、LINEを活用して薬局をより便利に利用できるサービスです。LINEで処方箋を薬局に送信し、調剤完了の通知を受け取った後に薬局に行くことで、薬局での待ち時間を短縮できます。LINEで友だち登録をして、さらにお好みの薬局を「かかりつけ薬局」として登録すれば電子お薬手帳としても機能し、スマートフォンで自身や家族のお薬の記録を管理可能です。また、LINE上で薬剤師に健康やお薬に関する相談が可能で、オンライン服薬指導サービスも提供されています。 これらの機能により、利用している方は薬局をより身近に感じ、効率的に利用できるでしょう。

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まとめ

マイナンバーカードは健康保険証として利用でき、医療機関での受付や診療情報の共有をスムーズにします。一方、お薬手帳は最新のお薬の服用に関する状況や副作用、一般用医薬品の情報を管理でき、より詳細な薬歴を記録可能です。マイナンバーカードとお薬手帳を併用することで、医師や薬剤師と効率的に情報を共有し、安全で適切な医療を受けられます。この記事で紹介した「つながる薬局」の電子お薬手帳機能も活用し、自身や家族の健康管理に役立ててください。

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