執筆者・監修者:薬剤師
「蕁麻疹の主な症状は?」
「蕁麻疹の原因はなに?」
「蕁麻疹で注意する食べ物はある?」
蕁麻疹が突然出ると、原因や対処法がわからず不安に感じる方も多いのではないでしょうか。蕁麻疹は原因が一つではなく、食べ物や体調、環境が関係して起こる症状です。
本記事では、蕁麻疹の症状の特徴や原因、注意したい食べ物、市販薬の選び方、受診目安を解説します。最後まで読めば、正しい知識が身につくことで蕁麻疹への不安が減り、適切に対応できるようになるでしょう。
蕁麻疹の症状とは?
蕁麻疹は、突然現れるかゆい皮膚症状の一つです。見た目の変化だけでなく、日常生活に影響を与えることも少なくありません。本章では、蕁麻疹の症状や子供と大人の違いについて解説します。
蕁麻疹の主な症状
蕁麻疹は、皮膚が突然赤く盛り上がり、強いかゆみや刺激感を伴う発疹が出るのが特徴です。短時間で消える一方、原因により繰り返し出現し、全身に広がる場合も見られます。蕁麻疹が比較的でやすい部位は、以下のとおりです。
● うで
● 脚(特に内もも)
● 顔
● お腹まわり
● 首まわり
蕁麻疹は、衣類の圧迫や摩擦、体温変化の影響を受けやすい部位に出やすい傾向があります。
子供と大人の蕁麻疹の違い
子供と大人の蕁麻疹は、発症の背景や経過に違いがあります。年齢によって症状の現れ方や対応が変わるため、特徴を把握しておく必要があります。子供と大人の蕁麻疹の主な違いは、以下のとおりです。
| 項目 | 子供 | 大人 |
| 発症のきっかけ | ウイルス感染・食事など | 原因不明・ストレスなど |
| 経過 | 突発的で短期間に改善しやすい | 慢性的に繰り返しやすい |
| 再発傾向 | 比較的少ない | 再発しやすい |
年齢ごとの傾向をふまえた観察と対応が必要です。
蕁麻疹はなぜ起こる?主な原因
蕁麻疹は、日常生活のさまざまな要因が重なって発症します。原因は一つではなく、体調や環境によって引き起こされるケースも少なくありません。本章では、蕁麻疹が起こる主な原因について解説します。
食べ物によるアレルギー
食べ物によるアレルギーは、特定の食品を摂取した直後に免疫反応として蕁麻疹が起こる代表的な原因です。からだが食べ物を異物と認識すると、かゆみを引き起こすヒスタミンなどの物質が放出され、皮膚に赤みや膨らみが現れます。
アレルギーの原因となる代表的な食品は、以下のとおりです。
● 卵
● 乳製品
● 小麦
● 甲殻類
摂取後すぐに蕁麻疹の症状が出る場合は食品との関連性が高く、原因食品の特定と回避が再発予防につながります。
ストレスや疲労
ストレスや疲労は、免疫機能のバランスを乱し、蕁麻疹を引き起こす要因の一つです。体内のバランスが崩れると、皮膚の血管が過敏に反応しやすくなり、かゆみや膨らみが生じやすくなります。
免疫機能のバランスを乱す主な要因は、以下のとおりです。
● 慢性的な睡眠不足
● 精神的ストレスの蓄積
● 過労や体調不良
体調が不安定な状態では皮膚が敏感に反応しやすくなるため、無理を避けて休息をとることが重要です。
感染症や物理的刺激
感染症や物理的刺激によってからだの防御反応が強まり、ヒスタミンが放出されやすくなることで蕁麻疹が発症します。体内の反応が高まると、皮膚の血管が拡張しやすくなり、かゆみや膨らみとして現れます。
からだの防御反応が強まる主な要因は、以下のとおりです。
● 風邪やウイルス感染
● 衣服やベルトによる摩擦や圧迫
● 寒暖差や急な温度変化
からだの反応が過敏な状態では、軽い刺激でも症状が出やすくなるため、日常生活での負担軽減が重要です。
蕁麻疹で注意したい食べ物と仮性アレルゲン
蕁麻疹は食べ物との関係が深く、特定の食品や成分がきっかけとなり症状が現れる場合があります。体質や体調によって症状の出方が異なるため、日常の食事内容に注意が必要です。
本章では、蕁麻疹で注意したい食べ物について解説します。
アレルギー反応を引き起こしやすい食べ物
アレルギー反応を引き起こしやすい食べ物として、エビやカニ、そばなどが挙げられます。これらの食品がからだに入ると異物として認識されやすく、ヒスタミンが放出され、皮膚にかゆみや膨らみが現れます。
アレルギー反応を引き起こしやすく、特に注意したい食品や含有成分は、以下のとおりです。
● エビやカニなどの甲殻類
● そば
● 卵を含む食品(半熟卵や加工食品など)
● 乳成分を含む食品(菓子や加工食品など)
同じ食品でも調理法や摂取量で反応が変わるため、症状の出方を記録しながら適切に管理することが重要です。
蕁麻疹悪化を防ぐために控えるべき食べ物
蕁麻疹悪化を防ぐには、仮性アレルゲンを含む食べ物を控えることも重要です。仮性アレルゲンとは、免疫によるアレルギー反応を介さず、ヒスタミンの放出を直接促して症状を引き起こす物質です。アレルギー体質でなくても、仮性アレルゲンによりかゆみや赤みが強く出る場合があります。
仮性アレルゲンとして注意したい食品は、以下のとおりです。
● サバなどの青魚
● 豚肉
● チーズや発酵食品
● チョコレート
体調や摂取量によって症状の出方が変わるため、悪化しやすい食品の把握が欠かせません。
蕁麻疹のかゆみを抑える市販薬の選び方
蕁麻疹のかゆみを抑えるには、眠気が出にくい抗ヒスタミン薬の飲み薬を選ぶのがおすすめです。眠気が出にくい抗ヒスタミン薬であれば、日中の活動に支障をきたしにくく、継続しやすいでしょう。
市販薬を選ぶ際のポイントは、以下のとおりです。
● 眠気の出にくい第二世代の抗ヒスタミン薬を選択
● 1日1回タイプなど服用しやすい製品を選択
● 持病や併用薬との相互作用を確認
なお、第二世代の抗ヒスタミン薬として、以下の市販薬が販売されています。
● ロラタジン(商品名:クラリチンEX)
● フェキソフェナジン塩酸塩(商品名:アレグラFX)
● エピナスチン塩酸塩(商品名:アレジオン20)
● セチリジン塩酸塩(商品名:ストナリニZジェル)
成分により効果の持続時間や眠気の出方に差があるため、生活スタイルに合わせて選びましょう。
また、購入して服用した市販薬は、お薬手帳へ記録しておくことをおすすめします。過去の使用歴がわかることで、医療機関や薬局を利用する際、重複投与や相互作用のリスクを避けやすくなります。
なお、LINEの「つながる薬局」のサービスであれば、LINEで友だち登録し、お好きな薬局をかかりつけ薬局として登録するだけで、電子お薬手帳機能を利用できるため便利です。薬局の薬剤師へLINEで相談することも可能なサービスのため、蕁麻疹で市販薬を利用するなら、「つながる薬局」をご利用ください。
蕁麻疹が出た際の正しい受診目安
蕁麻疹が出た際は、症状の程度に応じて医療機関への受診を検討する必要があります。軽い皮膚症状のみで短時間で消える場合は経過観察も可能ですが、症状が続く場合は皮膚科の受診を検討しましょう。
医療機関への受診目安は、以下のとおりです。
● 半日以上症状が続く、または繰り返す
● 市販薬で改善しない
● 発疹の範囲が広がる
一方で、以下の症状がある場合は救急対応が必要です。
● 呼吸が苦しい、声が出にくい
● 唇や喉の腫れ
● めまいや意識がぼんやりする
全身に強い症状が急に現れる状態(アナフィラキシー)は命に関わる危険があるため、迷わず救急要請をおこないましょう。
大人と子供の蕁麻疹で異なる受診先の選び方
大人と子供では蕁麻疹の特徴が異なるため、受診先は症状の性質に合わせて選ぶことが重要です。大人は皮膚症状が中心となることが多く、原因の特定や飲み薬の処方を目的とした皮膚科での継続受診が適しています。
一方、子供は発熱や体調不良を伴うケースもあり、皮膚だけでなく全身の状態を確認する必要があります。感染症や食事の影響を受けて急に症状が出る場合もあるため、小児科で全身の状態を総合的に評価してもらうとよいでしょう。
年齢ごとの特徴と症状の広がりをふまえて受診先を選ぶことが、適切な診断と安全な対応につながります。
蕁麻疹で病院を受診後はDXツールで薬局を賢く活用
蕁麻疹で受診後は、待ち時間の短縮や服薬管理の効率化を意識して薬局を活用しましょう。近年はDXツールの普及により、従来よりもストレスなくお薬を受け取れる環境が整っています。
本章では、利便性と安全性を高める薬局の活用方法について解説します。
処方箋送信機能の仕組みとメリット
処方箋送信機能とは、スマートフォンで事前に処方箋の情報を薬局へ送ることで待ち時間を短縮できる仕組みです。来局前にお薬の準備が進むため、薬局での滞在時間を減らし、混雑や接触機会の低減にもつながります。
たとえばLINEの「つながる薬局」では、処方箋の画像をLINEで送信すれば薬局側で内容確認とお薬の準備が進み、準備完了後に通知を受け取れます。通知を目安に来局することで長時間の薬局滞在を避けられ、体調が不安定な場合でも安心してお薬を受け取れるのが魅力です。
効率的かつ安全にお薬を受け取る手段として、処方箋送信機能を有効に活用しましょう。
家族の服薬情報も一括管理できる電子お薬手帳の活用
電子お薬手帳は、家族の服薬情報を一括で管理できるため、安全性と利便性を高める有効な手段です。スマートフォン一つで過去の処方内容を確認でき、飲み合わせや重複投与の防止にも役立ちます。
特に子供の薬は種類や用量が変わりやすいため、電子お薬手帳へ服用したお薬を記録しておくことで「どの薬をいつ使ったか」を薬局で提示・説明しやすくなります。通院先が複数ある場合でもお薬の情報をまとめられるため、医師や薬剤師へ正確に伝えられるでしょう。
たとえば「つながる薬局」のサービスであれば、LINE上で電子お薬手帳を利用でき、家族ごとの服薬状況を手元で把握できます。日常的に電子お薬手帳を活用することで、安心して治療を続けやすくなるでしょう。
まとめ
蕁麻疹は症状や原因を正しく理解し、食べ物や生活習慣に注意することで悪化を防ぎやすくなります。原因は食物アレルギーだけでなく、ストレスや感染症、仮性アレルゲンなど多岐にわたるため、症状の出方を把握することが重要です。
また、市販薬の適切な選択や受診目安を知っておくことで、症状に応じた対応が取りやすくなります。処方箋送信機能や電子お薬手帳を活用すれば、薬局を効率的かつ安全に利用できます。
本記事の内容を参考に、蕁麻疹への理解を深め、日常生活での適切な対処に役立ててください。
なお、蕁麻疹について市販薬や処方薬を服用するなら、LINEでできる「つながる薬局」のサービスがおすすめです。ぜひご活用ください。
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