執筆者:看護師・監修者:薬剤師
家族の通院先や、服用しているお薬をきちんと把握できていますか?それぞれの通院先や服用するお薬が増えると「誰が、何を、いつ飲んでいるのか分からない」「家族分のお薬の管理が負担になっている」などと、戸惑ってしまう方も多いかもしれません。
子どもの成長に伴って受診先が増えたり、親の服薬管理が必要になったりすると、家族分のお薬の情報は想像以上に複雑になります。そんなときに役立つのが、お薬手帳の存在です。
お薬手帳は、自分のためだけのものではありません。使い方次第で、家族の健康管理を支える心強いツールにもなります。
本記事では、紙のお薬手帳と電子お薬手帳それぞれの特徴に触れながら、家族分のお薬をまとめて管理するメリットや、管理を続けやすくするためのポイントを紹介します。
お薬手帳を使って家族分のお薬をまとめて管理するメリット
家族分のお薬手帳をまとめて管理することで、日々の確認やいざというときの対応がしやすくなります。まずは、お薬手帳にどのようなメリットがあるのかを見ていきましょう。
処方薬や市販薬の履歴を確認しやすい
家族のお薬を一元化して管理すると、処方薬だけでなく、市販薬の使用履歴も確認しやすくなります。「この前、解熱剤はいつ使ったか」「同じ成分のお薬を重複して服用していないか」といった点を、あとから振り返れるのは大きな利点です。
また、発熱や痛みが続いたときにも、これまでに使ったお薬を把握しやすくなり、次の対応を考えるヒントになります。受診時に服用状況を正確に伝えられることで、より適切な判断につながりやすくなるでしょう。
家族それぞれの体調変化や治療状況を把握しやすくなる
服薬内容の管理を通して、家族の体調や治療の経過が見えやすくなります。体調を言葉でうまく伝えられない子どもや、高齢の家族がいる場合でも、状況を把握する手がかりになるのもメリットのひとつです。
また、「いつ頃からお薬が変わったか」「症状が落ち着いてきた時期はいつか」などを振り返りやすくなり、体調の変化に早めに気づけることもあります。受診時に経過を伝える際の助けにもなり、医師や薬剤師とのやり取りがスムーズになるでしょう。
それぞれが違う医療機関を受診していても情報を整理できる
内科、耳鼻科、皮膚科など、家族一人ひとりの受診先がバラバラになることは珍しくありません。また、一人で複数の診療科を受診する場合、お薬の飲み合わせを工夫する必要があるでしょう。
このような場合に、お薬手帳に情報をまとめておくことで、医療機関が異なっていても、服薬状況を整理して伝えやすくなります。
介護や子どもの通院時の負担を減らせる
通院時に毎回説明を繰り返す必要が減り、付き添う家族の負担も軽くなります。急な受診でも、お薬手帳があれば説明に迷いにくく、落ち着いて対応しやすくなるでしょう。
また、体調が悪く質問に答えられない家族がいる場合などに、必要な情報をすぐに伝えられるのは安心材料になります。
緊急時や災害時にも正確な情報を伝えられる
家族のお薬に関する情報をお薬手帳で管理することは、緊急時や災害時に役立ちます。お薬手帳があれば、医療従事者にお薬の情報を正確に伝えることができ、家族の健康を守ることにつながるでしょう。
電子お薬手帳の場合は、スマホ1台で家族分のお薬情報を一括で管理することも可能なので、非常時でもそのスマホ1台でお薬の情報を持ち歩くことができます。
紙のお薬手帳で家族のお薬管理をするときの工夫
紙のお薬手帳は、少しの工夫で家族のお薬管理がしやすくなります。次に、管理のしやすさを意識したポイントを押さえておきましょう。
服用時間や注意点をメモして情報を補足する
「食後」「眠気が出やすい」など、服用するタイミングや服用時の注意点を書き添えておくと、あとから見返したときに役立ちます。また、医師や薬剤師から受けた説明を簡単にメモしておくのもおすすめです。
年齢や体重が変わりやすい子どもは最新情報を追記する
子どもの場合、年齢や体重で選択するお薬や服用量が変わりやすいため、定期的な更新が大切です。古い情報をそのままにせず、最新の状態を意識して書き足しましょう。
電子お薬手帳なら、家族のお薬管理がもっと便利
電子お薬手帳を活用すると、家族分のお薬管理がよりスムーズになります。紙との違いを知ることで、選択肢が広がりますよ。
家族登録機能で複数人の情報を一つのアプリで管理できる
家族登録機能を使えば、複数人分のお薬情報を一つのアプリで管理できます。紙のお薬手帳を持ち歩く負担が減り、確認もスムーズです。
処方内容が自動で反映され記入の手間が減る
処方内容が自動で反映されるアプリもあります。その場合は、調剤明細書のQRコードを読み取って登録する手間やシールの貼り付け、記入する手間が省けます。記録漏れを防ぎやすい点も、電子お薬手帳ならではの魅力です。
服薬アラームや履歴確認で日常管理がしやすくなる
服薬アラームや履歴確認機能を活用することで、飲み忘れ防止にも役立ちます。日常の管理をサポートしてくれる存在になるでしょう。
「つながる薬局」電子お薬手帳で家族のお薬管理をする方法
家族のお薬管理を電子お薬手帳で行いたい場合、LINEで利用できる「つながる薬局」のサービスを活用する方法があります。ここでは、「つながる薬局」を使ったお薬管理の方法について紹介します。
「つながる薬局」とは
LINEの「つながる薬局」のサービスには、友だち追加後にかかりつけ薬局として登録した薬局の薬剤師に、健康相談ができる機能があります。健康相談のほかにも、オンライン服薬指導や処方箋送信、また電子お薬手帳といった機能が利用できます。
電子お薬手帳の機能は、1つのLINEアカウントで複数名分のお薬手帳を管理できるので、家族分のお薬情報をまとめて管理したい場合にも役立ちます。
招待する家族がやるべき作業
まず、LINEのリッチメニューから「お薬手帳」をタップし、お薬手帳の内容を共有したい利用者を選択して「家族招待」を選びます。招待用のQRコードまたはURLを使って、家族へ共有しましょう。
招待される家族がやるべき作業
招待される家族は、招待QRコードを読み取り、お薬手帳利用者との関係を入力します。規約内容を確認し同意したうえで進むと、お薬手帳一覧に情報が表示されます。
薬局で受けられるお薬手帳のサポート
家族分のお薬をまとめて管理するうえで、薬局は心強い相談先の一つです。お薬手帳を通じて、服用状況の確認や情報整理をサポートしてもらえますよ。
薬剤師が記載内容を確認し飲み合わせや重複をチェックできる
薬剤師は、お薬手帳をもとに飲み合わせや重複がないかを確認します。家族分をまとめて管理している場合でも、全体を見渡した確認が可能です。
市販薬やサプリについて、どこまで記録すべきか相談できる
市販薬やサプリメントの記録方法に迷ったときも、薬剤師に相談できます。家庭ごとの状況に合わせた助言が受けられる点が心強いポイントです。
家族構成や生活に合わせた管理方法を提案してもらえる
家族構成や生活リズムに応じて、無理のない管理方法を一緒に考えてもらえます。お薬手帳を使った管理方法に悩んだ場合は、家族に合わせた管理方法についてアドバイスしてもらいましょう。
受診時に医師へ伝えるべき情報を整理する手助けをしてもらえる
受診時に何を伝えるべきか迷う場合でも、お薬手帳を通じて服用状況やこれまでの経過を整理しておくことで、医師に必要な情報を伝えやすくなります。事前に情報がまとまっていれば、診察時のやり取りもスムーズになるでしょう。
家族のお薬管理に不安がある場合には、薬局の薬剤師へ相談できる環境を整えておくと安心です。なお、「つながる薬局」のサービスを活用すれば、LINEを通じてかかりつけ薬局として登録した薬局の薬剤師とつながり、日常的に相談しながら家族のお薬管理を続けられます。服用期間中の不安を一人で抱え込まず、専門家のサポートを取り入れていきましょう。
つながる薬局は、薬局への処方箋送信から健康・お薬相談、お薬手帳までLINEひとつでご利用いただけるサービスです!
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