帯状疱疹とは?若い世代に急増する原因と早めの受診の必要性を解説

健康・予防

執筆者・監修者:薬剤師

「帯状疱疹とは?」
「帯状疱疹の症状は?」
「帯状疱疹の治療法・予防法は?」

帯状疱疹について、上記の疑問をお持ちの方もいるでしょう。

帯状疱疹は、水ぼうそうのウイルスが再び活性化して起こる病気であり、早めの受診と治療が後遺症のリスク軽減につながります。

本記事では、帯状疱疹の特徴、初期症状、受診先、72時間以内の治療が重要な理由、合併症のリスク、治療・予防法について解説します。最後まで読めば、帯状疱疹を疑ったときに取るべき行動がわかり、不安を抑えて早めの対処につなげられるでしょう。

帯状疱疹とは?若い世代に急増する背景

帯状疱疹とは、水ぼうそうの原因となるウイルスが再び活性化して起こる病気です。発症の仕組みや年代による変化を知ることで、症状に気づいたときの対応も変わります。

本章では、帯状疱疹の基礎知識について解説します。

帯状疱疹の特徴

帯状疱疹は、水痘(すいとう)・帯状疱疹ウイルスが再び活動することで発症します。過去に水ぼうそうにかかった際、体内の神経節に潜んだウイルスが再活性化し、神経を伝って皮膚へ到達します。

症状が出る場所はからだの左右どちらか一方に偏りやすく、初期にはピリピリ、ズキズキとした痛みを感じるのが特徴です。やがて赤い発疹や水ぶくれが現れ、神経の通り道に沿って帯状に広がります。

水ぶくれは時間が経つと中の液体が濁り、膿のように見える場合もあります。痛みを伴う発疹が片側だけに出た場合は、帯状疱疹を疑い、早めに医療機関へ相談することが大切です。

若い世代に増えている背景

若い世代の帯状疱疹が増えている背景には、子どもの水ぼうそうが減ったことが関係しています。水痘ワクチンの定期接種により、水ぼうそうにかかる子どもが少なくなりました。

以前は大人が子どもの水ぼうそうに接することで、体内にあるウイルスへの免疫が刺激されていました。免疫が刺激される働きはブースター効果と呼ばれ、ウイルスを抑える力の維持に関わります。

近年はブースター効果を得る機会が減っているため、帯状疱疹を発症しやすくなる可能性があります。睡眠不足や慢性的なストレス、疲労の蓄積も免疫力を下げるため、若い世代でも帯状疱疹への注意が必要です。

帯状疱疹の症状を疑ったら?早めの受診と受診先

帯状疱疹は、対応が遅れると痛みが長引く場合があります。受診の目安を知っておくと、治療の判断に迷わずにすむでしょう。

本章では、帯状疱疹の症状に気づいた後の対応について確認していきましょう。

帯状疱疹を疑う初期症状

帯状疱疹の初期症状では、発疹より先に痛みや違和感が出る場合があります。多くは発疹が出る数日から1週間ほど前に、からだの左右どちらか一方へ症状が現れます。

主な初期症状は、以下のとおりです。

 神経に沿って出るピリピリ、ズキズキ、チクチクとした痛み
 皮膚のかゆみや軽いしびれ、触れたときの違和感
 発熱やだるさ、症状が出ている側のリンパ節の腫れ

痛みや違和感だけで始まると、虫刺されや筋肉痛と間違えられるケースもあります。片側だけの症状が続く場合は、帯状疱疹を疑って早めに受診することが大切です。

発疹から72時間以内の帯状疱疹治療が重要な理由

帯状疱疹の治療では、発疹が出てから72時間以内に受診することが重要です。発疹が出た直後はウイルスが増えやすく、抗ウイルス薬の効果を得やすい時期にあたります。

72時間以内が重視される理由は、主に以下の3つです。

 ウイルスの増殖を早い段階で抑えやすい
 赤みや水ぶくれなどの皮膚症状の悪化を防ぎやすい
 痛みが長引く帯状疱疹後神経痛のリスク軽減につながる

72時間は治療のゴールデンタイムとされますが、過ぎたら受診しても意味がないわけではありません。新しい発疹が続く場合や痛みが強い場合は、早めに医療機関へ相談することが大切です。

帯状疱疹の進行度に合わせた適切な受診先

帯状疱疹を疑う場合、受診先は症状の進み方に合わせて選ぶことが大切です。赤い発疹や水ぶくれがある場合は、皮膚症状を確認できる皮膚科が基本になります。

症状別の受診先は、以下のように考えるとよいでしょう。

 水ぶくれや赤い発疹がある場合:皮膚科
 発疹前で強い痛みだけがある場合:内科
 皮膚が治った後も激痛が残る場合:ペインクリニック

顔や目の周囲に症状がある場合は、目の合併症にも注意が必要です。迷ったときは受診を先延ばしにせず、近くの医療機関へ早めに相談しましょう。

帯状疱疹の後遺症と合併症のリスク

帯状疱疹は皮膚の発疹が治まっても、生活に影響する症状が残る場合があります。発症した場所や症状の強さによって注意点が変わるため、早い段階でリスクを知ることが大切です。

本章では、帯状疱疹で注意したい後遺症と合併症について解説します。

長引く痛みがつらい「帯状疱疹後神経痛(PHN)」

帯状疱疹後神経痛(PHN)は、皮膚がきれいになった後も痛みが続く後遺症です。ウイルスによって傷ついた神経が過敏になり、数か月から数年単位で痛みが残る場合があります。

代表的な症状は、以下のとおりです。

 焼けるような痛みが続く
 電気が走るような鋭い痛みを繰り返す
 服が触れただけでも痛むアロディニアが起こる

アロディニアとは、本来は痛みを感じにくい軽い刺激でも、強い痛みとして感じてしまう状態です。皮膚の見た目が治っていても、日常生活や睡眠に影響する痛みが続く場合は、我慢せず医療機関で痛みの治療を受けましょう。

顔や目に帯状疱疹が出た場合の危険な合併症

帯状疱疹が顔や目の周囲に出た場合は、皮膚だけの問題として見ないことが大切です。神経の炎症が目や耳、顔の動きに関わる神経へ及ぶと、重い合併症を起こす場合があります。

注意したい合併症は、以下のとおりです。

 角膜炎やぶどう膜炎による視力低下
 顔の動きが悪くなる顔面神経麻痺
 耳鳴り、めまい、難聴などの聴覚への影響

首や顔に強い痛み、水ぶくれ、目の違和感がある場合は、早めの受診が必要です。目や耳の症状を伴うと日常生活への影響が大きくなるため、皮膚科に加えて眼科や耳鼻咽喉科の受診も検討しましょう。

帯状疱疹の治療法と予防ワクチン

帯状疱疹は、発症後の治療と再発・重症化を防ぐ備えを分けて考えることが大切です。医療機関での対応や自宅での過ごし方を知ることで、不安を抑えて行動できます。

本章では、帯状疱疹の治療と予防の基本について解説します。

抗ウイルス薬による基本治療と過ごし方

帯状疱疹の治療は、ウイルスの増殖を抑える抗ウイルス薬を使うことが基本です。多くは内服薬で治療しますが、症状が重い場合や免疫力が低い方では点滴が選ばれることもあります。

治療では、症状に合わせて以下のお薬が使われます。

分類 代表的なお薬
抗ウイルス薬 ・アシクロビル
・バラシクロビル
・ファムシクロビルなど
鎮痛薬 ・アセトアミノフェン
・ロキソプロフェン
・プレガバリンなど
外用薬 ・抗菌薬軟膏
・ステロイド外用薬など

治療中はお薬を自己判断で中止せず、医師の指示通りに続けることが重要です。睡眠不足や疲労は回復を妨げるため、十分な休養をとり、飲酒や激しい運動は控えるようにしましょう。

50歳以上が対象となる帯状疱疹ワクチンの種類・費用

帯状疱疹ワクチンは、発症や重症化のリスクを下げる予防策です。50歳以上では任意接種の対象となり、年齢によっては定期接種として公費負担を受けられる場合があります。

主なワクチンは、以下のとおりです。

種類 接種回数 特徴
生ワクチン 1回 費用を抑えやすいが、免疫が低い方は接種できない場合がある
組換えワクチン 2回 予防効果が高い一方、費用は高くなりやすい

費用は医療機関や自治体により異なり、生ワクチンは数千円台、組換えワクチンは2回で数万円程度が目安です。助成制度の有無や自己負担額は地域差があるため、接種前に自治体や医療機関へ確認しましょう。

帯状疱疹のお薬をスムーズにもらうなら「つながる薬局」が便利!

帯状疱疹では、痛みが強い中で薬局に行く負担や、服薬中の不安が気になる場合もあるでしょう。お薬を受け取るまでの流れや相談先を知っておくと、治療を続けやすくなります。

本章では、LINEで使えるサービス「つながる薬局」の便利な使い方を紹介します。

待ち時間軽減!LINEから処方箋を事前送信

帯状疱疹の痛みがあるときは、薬局でお薬をもらうために待つだけでもからだの負担になります。LINE公式アカウント「つながる薬局」なら、処方箋の画像を事前に送信し、薬局で待つ時間を短縮できます。

処方箋送信を利用する流れは、以下のとおりです。

 1.「つながる薬局」を友だち追加する
 2.利用したい薬局を選ぶ
 3.処方箋をスマホで撮影して、画像をLINEから送信する
 4.お薬の準備完了後、都合のよいタイミングで受け取る

薬局で受付する時間を減らせるため、体調がすぐれない日でも移動や待機の負担を抑えられます。早めにお薬を受け取りたい帯状疱疹の治療中にも、活用しやすいサービスです。

不安を軽減!お薬や痛みの不安を薬剤師にLINE相談

帯状疱疹の治療中は、お薬の飲み方や痛みの続き方に不安を感じることがあります。「つながる薬局」なら、LINEを通じて薬剤師へ相談できるため、薬局へ行けない日でも悩みを伝えられます。

抗ウイルス薬や痛み止めの飲み方、お薬の飲み忘れ、服薬状況の管理などもLINE相談しやすい内容です。痛みが引かない場合や副作用が心配なときも、薬剤師にLINE相談することで、自己判断でお薬を中断するリスクを減らせます。

帯状疱疹の治療を続けるうえで、不安を抱え込まずに相談先を確保できる点は、大きな安心材料です。

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まとめ

帯状疱疹は、水ぼうそうの原因ウイルスが再び活性化して起こる病気で、若い世代でも発症する可能性があります。

初期には片側の痛みや違和感が出やすく、発疹から72時間以内の受診が後遺症のリスク軽減につながります。帯状疱疹後神経痛や顔・目の合併症は、日常生活に大きく影響する場合があるため注意が必要です。

本記事を参考に、気になる症状があれば早めに医療機関を受診し、必要に応じて予防ワクチンの検討も行いましょう。

なお、帯状疱疹の治療をするなら、LINEで使える「つながる薬局」のサービス利用がおすすめです。

「つながる薬局」であれば、友だち追加するだけで処方箋送信が利用でき、お好きな薬局をかかりつけ薬局として登録すれば薬局・薬剤師へのLINE相談や電子お薬手帳機能も利用できます。

薬局での待ち時間やお薬を服用中の不安を減らしたい方は、ぜひ「つながる薬局」をご活用ください。

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佐藤 恒一

執筆者:佐藤 恒一

資格:薬剤師

経歴:総合病院門前薬局、精神科クリニック門前薬局にて勤務。
調剤業務・服薬指導を経験後、薬局チェーン本部のDI(医薬情報)部門に所属し、医薬品情報提供や安全性対応に従事。

医療や健康に関する情報は専門家には当たり前でも、一般の方には難しい場面が多いと感じています。執筆では専門用語をできるだけかみ砕き、読者が理解しやすい内容にすることを心掛けています。最新の医薬品情報や薬物療法の動向にも関心があり、日々情報収集を続けています。

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