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【社長インタビュー】高齢者も使う薬局DXサービス「つながる薬局」の裏側とは?

2026年の調剤報酬改定で更なる対人業務の拡充が求められる中、「本当に費用対効果のあるDXとは何か」と悩む薬局経営者の方は多いのではないでしょうか。

このたび、私たちのサービス「つながる薬局」は、みなさまのおかげで「利用者数200万人」を突破いたしました。この数字は、決して私たちだけの力ではありません。日々地域医療の最前線で奮闘し、本サービスを信じて導入してくださった全国6,500店舗以上の薬局様、関係者様に支えられてこその結果です。

200万人が利用する「つながる薬局」が、どういった背景で誕生したのか。そして、利用者200万人を突破して、どう感じているのか。つながる薬局のこれまで・これからの歩みについて弊社代表の多湖健太郎(以下、多湖)にインタビューを行いました。

「デジタル化の先にある、薬剤師の本来の姿と地域医療の未来」について、私たちが「つながる薬局」に込めた想いを、どうか最後までお読みください。

 

—つながる薬局の友だち登録数が200万人。日本の人口で言うと約60人に1人が利用しているということになりますが、この数字を受けて率直な感想を教えて下さい。

多湖 「つながる薬局」のサービスが始まって5年ぐらい経ちますけど、200万人は大きな目標と捉えていたので、とても嬉しいです!

2021年3月にサービスを開始し、順調に店舗数が伸びてきましたが、友だち登録数はなかなか伸びず、もんもんと悩む時期を過ごしていました。

毎日その日の友だち登録数をチェックするのが楽しみで見ているのですが、問診QR(QRコードを1回読み込むだけで、友だち登録と問診回答が連続で実施できる仕組み)が使われ始めた頃から凄い勢いで伸びて、直近だと1日で3,900人増えることもありました。今は、伸び悩む時期をブレイクスルーして、友だち登録数の増加が加速しています。

その意味で、200万人到達は我々のサービスがステップアップした証として誇らしく思います。

—この200万人という数字は、サービス立ち上げ時点で想定していたんでしょうか?

多湖 200万人という数字を意識していたわけではありませんが、きっと到達すると思っていました。

つながる薬局は、患者さんを起点に考えて、ひとつのLINE公式アカウントを日本中の薬局に共同で利用していただく仕組みです。ユーザーの多くは、薬局の店頭で薬剤師に声をかけられて利用開始することが特徴であり、強みでもあるので、薬局にとって価値のあるツールだとか、声かけしたいと思ってくれる薬局さんが増えていけば、200万人はきっと到達できると思ってました。

—どういう背景から「つながる薬局」って誕生したんですか?

多湖 つながる薬局が立ち上がる前の2015~2019年頃は、薬局各社が電子お薬手帳の普及に注力し、ワーっと広がった時期でした。私自身もある薬局の電子お薬手帳アプリの普及にかかわっていたのですが、ほとんど普及しなかったんです。

店頭で100人に声をかけて、2人くらいとか。そのくらい登録率が低い時期もありました。

どうしたら普及するのか、一生懸命時間をかけて考えて準備しても全く広がらなくて、反省もしたし、葛藤もして“どうしたらいいんだろう。”って思っていました。

今思うと、患者さんにとっての意義、価値を深く考えずに、服薬状況の一元管理を目的に「他の薬局に持って行っている処方箋をうちにくださいよ」と、薬局側の理屈を押し付けた結果だったんですよね。

だからこそ、そういうことに対する反省っていうものがものすごくあって、ファーマシフトでは、患者さんが使いやすく、自分の情報を一元管理できて、そこに薬剤師が親身に寄り添う世界を目指しました。患者さんを真ん中に置いたサービス設計に変え、薬剤師の専門家としての価値を患者さんに伝えられる「つながる薬局」を作ったのです。

—今でこそ、順調そうに見える「つながる薬局」ですが、サービスの立ち上げ当初、何か苦労はありましたか?

多湖 2020年代前半は、服薬フォローの法制化・オンライン服薬指導の解禁など、薬局のDXに関連するテーマが増え、機能開発競争が盛んで競合先も多かった時期でした。

競合のツールはこんなことできるけど、うちは半年ぐらい遅れてサービス開始していたので、なんとか追いつこうとして機能の追加に追われ、結果的に一部の薬局様からは「つながる薬局を使うことは、仕事を増やすこと」「がんばらないと使いこなせない」という指摘をいただくなど、薬局の業務フローにフィットしない状態を作ってしまいました。

薬局でも活用が広がらないし、患者さんにも価値が伝わりにくい状態にしてしまったことは大きな反省です。

今はつながる薬局も改良が進み、報酬改定のメッセージも対人業務重視・在宅重視と明確になったので、「やらねばならないことを効率的に実現するツール」と認識してもらえているかなと思います。

 

—多湖さんから見た「つながる薬局」の強みを教えてください。

多湖 LINEは非常にプライベートな通信手段で、電話やメールアドレスとは違って、本当に仲のいい人から連絡がくる通信手段という風に国民が捉えているので、そこに薬剤師から患者さんに向けた体温のこもったメッセージが届くところに価値や意味があると思っています。

ですから、薬剤師のことを「何か事務的に説明しながら薬を渡してくれる人」と捉えていたのが、「心を込めたお手紙をくれた人」みたいに、薬剤師に対する印象が変わったり、名前を覚えてもらえるきっかけになるのが、LINEを活用した「つながる薬局」の良さだと思います。

 

処方箋送信やお薬手帳を管理できるアプリはたくさんありますが、せっかくプライベートな関係を作りかけたのに、機械的にアンケートURLを送りつけてしまうような使い方では、もったいないように感じます。

つながる薬局は1つのLINE公式アカウントを共同で利用する仕組みなので、是非多くの薬局にその価値を発揮して欲しい。と思っています。私の両親は80代ですが、スマホの中でもカメラとLINEだけは使いこなしています(笑)。高齢者に強いのも魅力ですね。

また、問診機能の改良により、患者さんとLINEでつながる工数が劇的に下がりました。この結果、費用対効果も非常に魅力的になりました。

初期費用も極めて安価ですし、面処方を新たに数枚獲得するだけで利用料を上回る利益が得られます。

 

さらに、薬局運営企業のグループ会社が作っているので、現場理解が深く、フィードバックを迅速に改善につなげられます。

今回(2026年度)の調剤報酬改定では、電子お薬手帳にもかかりつけ薬剤師の名前を記載することが求められました。

これは既に実装済みだったのですが、つながる薬局は報酬改定がどんな内容であっても、決して放置しません。我々は当事者なので。

自動でメッセージを送れるようにしない。っていうポリシーも当初から持っています。自動メッセージも流行っていますが、薬剤師と患者さんの間で温かみのある関係につながっているのは、この当初からのポリシーを貫いているからだと思います。

—6,500店舗以上の薬局様に「つながる薬局」を導入いただいておりますが、その中でも特に印象に残っている薬局様の導入事例を教えてください。

多湖 北海道のある薬局で、友だち登録が1,000人を超えていたと思うんですけど、60代以上の患者さんが50%以上を超えていたんです。

高齢の方がつながる薬局を使いこなすのは、やはり一定の難しさが伴うんですが、この薬局はどのように取り組んでいるんだろうと不思議に思って聞いてみたんですよね。すると、実はその薬局は2018年に北海道胆振東部地震の被害を受けた地域で、災害時にお薬手帳を携帯していなかったため、服薬の継続に支障をきたした事例の記憶が新しい場所だったんです。

そこでその薬局では、やっぱりいつも持ち歩いているスマホの中でお薬が管理されてるとか、何かあったらクラウドからいつでもその患者さんの情報を取り出せるみたいなことが非常に大事だと思ってくれていました。

 

高齢の患者さんが多い薬局だったんですけど、「つながる薬局って非常に大事なものだから、是非入れてほしい」と、丹念に患者さんに伝えてくれていたのです。

チラシを渡したら登録してくれるという方ばかりじゃないので、高齢の患者さんには待合室で隣に座って、「こうやってやるんですよ」と、友だち登録のサポートを丁寧に行っているというお話で、地域の記憶というものの重みと、つながる薬局を結び付けて捉えてもらえたことに感動し、責任の重さを痛感しました。

 

—今後、「つながる薬局」をどんなサービスにしていきたいか。将来のビジョンを教えてください。

多湖 もっともっと使ってもらえる薬局を増やして、1,000万人の方に友だち登録してもらいたいです(笑)。

調剤報酬改定で薬局に求められることは姿を変えていきますが、みなさんもご理解の通り、大きな意味でこの国の将来にとって医療をどう守るのかという、必要なかじ取りであることは間違いありません。

 

その中で、短期的には算定内容のハードルが上がったりなど、「厳しいな」と思うこともあるかもしれませんが、薬局は柔軟に姿を変えながら、経営を維持し、医療を提供し続けなければならない。つながる薬局はそのお手伝いをしたいのです。

対人業務は、どんどんどんどん求められていき、それを価値のある形で実現するためにDXは必要不可欠になると思います。今ある仕事をいかに減らすかという守りの効率化だけではなく、「新しいことを、こういうやり方ならできるようになる」と攻めの効率化をしていくことが大事になります。かかりつけを推進することで面処方の獲得につなげ、今までの業務の延長線上でスムーズに負担なく薬局の価値、薬剤師の価値を患者さんに伝えること、常にこれをやり続けたいです。

—最後に、薬局や薬局で働く人が「つながる薬局」を通して、どうなってほしいか。メッセージをください。」

多湖 「つながる薬局」なので、どんどんつながって欲しいです。

  • 患者さんとつながって、適切な医療を提供する。薬局の価値を感じていただく。
  • 地域の薬局とつながって、地域の医薬品供給体制を守っていただく。
  • 医師や多職種とつながって、地域医療を守っていただく。

つながる薬局は、薬局のさまざまな業務のDXを通じて患者さんとつながるのをお手伝いしますが、同時に医療機関同士や地域・多職種とつながる仕組みを広げていきます。

DXは薬局の価値をよりよい形で発揮されることをお手伝いします。つながる薬局を契約いただいた薬局には、最初に必ず「実現したいこと」をお伺いしています。それぞれの薬局が目指す在り方を実現するために、ぜひご活用ください。

つながる薬局とは?


つながる薬局は、どの年代の方でもプライベートな通信手段として利用しているLINEを使って、患者さんと薬局・薬剤師を深くつなげると同時に薬局業務の効率化・患者さんの薬局利用の利便性向上を支援するサービスです。

処方箋送信受付、オンライン服薬指導・決済、服薬フォロー、お薬手帳など、薬局業務の効率化を支援する基本機能だけではなく、すでに200万人の友だち登録者がいるLINE公式アカウントを利用することができます。

無料でオンラインデモや、サービスの資料ダウンロード・問い合わせなどを以下から受け付けておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。

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【多湖 健太郎】
1997年株式会社日本興業銀行(現株式会社みずほ銀行)入社。2015年株式会社メディカルシステムネットワーク入社、2019年同社取締役、2024年取締役常務執行役員経営戦略本部長(現任)。2020年株式会社ファーマシフト設立と同時に代表取締役社長就任(兼任)。

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