導入店舗の声

INTERVIEW

患者さんに寄り添う声かけと工夫で広域処方箋が半年で2倍に増加。「つながる薬局」で患者さんの待ち時間や負担も減らせています。

かちどき薬品株式会社は、東京都を中心に19店舗の薬局を運営しています。
今回は、2024年開局当初から「つながる薬局」を導入し、患者登録数や広域処方箋枚数を順調に増やしている、かちどき薬局浦安店の取り組みをご紹介します。
開局から半年で広域処方箋を約2倍に増やし、複数医療機関を利用する患者さんも着実に増加している浦安店では、どのような工夫で成果を出しているのか、実際の取り組みやエピソードを伺いました。

かちどき薬品株式会社
(写真は左から)
経営企画部 部長   星野 慎太郎 様
浦安店 管理薬剤師  大和久 歩美 様
浦安店 調剤アシスト 久保埜 里枝 様

 

― まずは薬局の特徴について教えてください。

 

かちどき薬局浦安店は千葉県浦安市・浦安駅から徒歩約10分の場所にあり、薬剤師3名、調剤アシスト2名の合計5名で運営しています。
門前は循環器内科を中心に総合診療(※発熱外来あり)を行なうクリニックで、さらに周辺には浦安市内の各種クリニックや地域の中核病院などもあり、幅広い処方箋に対応しています。
月間の処方箋枚数は約1,300枚で、集中率は87%程。全世代の患者さんにご利用いただいています。

― つながる薬局登録の声かけを行なう際の工夫や、心掛けていることがあれば教えてください。

 

登録の声かけは、主に調剤アシストが受付時に行ない、ご案内できなかった場合は薬剤師が対応します。また、調剤中に調剤アシストが待合室で声かけを行なうことも多くあります。
ご案内の際は、お薬手帳を持参していない方や忘れがちな方へ、電子お薬手帳として便利で簡単に使える点をお伝えし、さらにメッセージ機能や処方箋送信機能を活用することで、待ち時間を短縮できることもあわせてご案内しています。

 

登録の際には、「つながる薬局」のチラシを見せながら説明することで、患者さんには直感的に操作方法を理解いただけます。加えて、患者さん専用の登録用QRコードを発行することで、スムーズに手続きが進み、最小限の手順でご登録いただいています。

また、複数の医療機関の処方箋をお持ちの患者さんには、処方箋送信機能に焦点を当てて積極的に声かけを行なっています。

 

― 複数医療機関の処方箋をお持ちの患者さんにも積極的に声かけを行なわれているんですね。具体的な事例やエピソードがあれば教えてください。

複数医療機関の処方箋をお持ちの患者さんには、薬剤師がお薬手帳で過去の服用履歴を確認し、他の処方箋も同時に用意できることをお伝えしています。
その際、「つながる薬局」の処方箋送信機能で事前に処方箋を送信してもらうと、薬局側は在庫の有無や調剤準備完了の旨をメッセージや通知でご連絡できることで、待ち時間なくお薬をお渡しできることも案内しています。

実際に他科受診のある患者さんに、遠方の病院の処方箋も事前に送信しておけば、他のお薬と合わせて準備ができることをお伝えしたところ、「すごく助かる」「次回試してみる」とうれしい反応もいただきました。

こうした取り組みもあり、広域処方箋の枚数は開局から半年で約2倍(月77枚→150枚)に増加し、現在は月172枚となり、集中率も開局当初と比べて約5%の低下に成功しています。

また、開局当初は2軒以上の医療機関を利用する患者さんが全体の3%でしたが、現在は9%まで増加し、地域のかかりつけ薬局化にもつながっています。

 

メッセージ機能のおかげで、患者さん対応がスムーズになりました。
お薬の欠品連絡や来局時間の調整など、幅広く活用しています。

 

メッセージ機能は、お薬が欠品や取り寄せになった場合のご連絡や、その際にかかる時間のお知らせ、さらに処方箋送信機能で事前に送っていただいたのに来局がなかった場合の確認や来局時間の調整など、さまざまな場面で活用しています。

特に効果を実感しているのは、患者さんから体調の変化について問い合わせがあった際に、メッセージ機能を使って症状や使用中のお薬を確認し、迅速な対応につなげられることです。
さらに、お子様の処方箋を事前に送信いただくことで、お薬が出来次第ご連絡でき、待ち時間が短くなることでお子様も落ち着いて過ごせ、親御さんの負担軽減にもつながっています。
また、電話に出られない方でもLINEのメッセージなら確認しやすく、薬の在庫不足がある場合もスムーズにやり取りできます。実際に、日中お仕事などで電話に出るのが難しい患者さんからは「手が空いたタイミングでメッセージを確認でき、やりとりができるため助かる」といった声もいただいており、電話の折り返しが不要になるなど、患者さんの二度手間を減らすことにもつながっています。

 

― 今後、「つながる薬局」を活用してさらに取り組みたいことはありますか?

 

直近では、「問診票」に力を入れていきたいと考えています。特に発熱外来を受診された新患にご利用いただくことで、ペンやバインダーの消毒業務を減らし、感染リスクを抑えることができます。また、既に「つながる薬局」を利用中の新患には、事前に問診をお願いすることで投薬対応もよりスムーズになると期待しています。

さらに中長期的には、服薬フォロー機能の活用にも力を入れていきたいと考えています。
具体的には、まず新患や慢性疾患の患者さんに対して、投薬の数日後に服薬フォローを行ない、継続的に薬局利用を促す取り組みを進めたいです。

次に、薬の変更があった場合の体調変化への対応、その次のステップとしては投薬から1カ月後など薬が切れそうな患者さんへのフォロー等を行ないたいと思っています。

服薬フォローについては、服用中に体調が変化した患者さんに都度相談やメッセージ対応ができることが、患者さん・薬剤師双方にとって大きな安心につながると思います。メッセージ機能を活用すれば、双方の都合に合わせてフォローできる点にも魅力を感じています。

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