導入店舗の声

INTERVIEW

ドライブスルーと「つながる薬局」で、待ち時間の少ないスムーズな薬局体験を実現。子育て世代に寄り添う薬局づくりに役立っています。

有限会社テイク・ディスペンサリーが運営するテイクしもあがわ薬局は、愛媛県伊予市に店舗を構えています。開局と同時に「つながる薬局」を導入し、ドライブスルーでの処方箋受付を行っているのが大きな特徴です。今回は、子育て世代の患者さんを中心に、待ち時間の短縮や利便性向上を実現しているドライブスルーでの取り組みについて詳しく伺いました。

有限会社テイク・ディスペンサリー
テイクしもあがわ薬局
管理薬剤師
遠藤 祐介 様

 

― まずは薬局の特徴について教えてください。

 

テイクしもあがわ薬局は小児科クリニックに隣接しており、常勤薬剤師2名、調剤補助1名、事務スタッフ3名の合計6名で運営しています。月間の処方箋受付枚数はおよそ1,100〜1,200枚で、患者さんの約9割が小児、残りは主に30〜40代の保護者世代です。周辺には内科・整形外科・眼科などの医療機関もあり、幅広い処方に対応しています。

 

― 「つながる薬局」導入のきっかけを教えてください。

 

小児科に隣接していることから、来局されるのは小さなお子さまと保護者が中心です。そのため、待ち時間や利便性への配慮が特に重要だと考えました。

ドライブスルーは車に乗ったまま薬を受け取れるため便利ですが、処方箋の情報が事前に届いていなければ、結局待ち時間が発生してしまいます。そこで、患者さんがLINEから簡単に処方箋を送信できる「つながる薬局」を導入することで、事前の調剤準備を可能にし、窓口の混雑や待ち時間を減らすことができると考えました。

さらに、LINEを活用した問診票を取り入れることで、来局後のやり取りもスムーズになり、待ち時間を最小限に抑えられるほか、感染症リスクを避けたいという保護者の安心にもつながると期待しました。

 

― 実際にドライブスルーの運用の中で、「つながる薬局」をどのように活用していますか?

 

ドライブスルーの運用にあたっては、処方箋受付からお薬お渡しまでの流れの中で「つながる薬局」を積極的に活用しています。新規の患者さんに対しては、チラシでの案内や操作説明を行い、登録や送信の流れを丁寧にサポートしています。また、問診票をLINEで送信し、事前に記入してもらうことで来局時の待ち時間を短縮しています。導入当初はすべての患者さんに一から説明する必要があったので、スタッフにとっては負担のかかる時期もありました。しかし、実際に案内するとその場で登録してくれる方も多く、問診票もスマホでの回答に抵抗なく対応してもらえているため、今ではスタッフの負担も大きく減り、安定した運用につながっています。操作方法が分からない方がまれにいる場合も、スタッフが目の前で操作を見せながら案内することで問題なく対応いただけます。

調剤準備が完了した後は患者さんに通知を送信し、ドライブスルー窓口へ来てもらうタイミングを案内しています。また、薬の在庫がない場合も事前にメッセージにて連絡することで、患者さんには時間を有効に使ってもらえます。

 

「つながる薬局」に対して、患者さんからは「こんなに便利なサービスがあるのですね」といった反応もいただけます。初めての利用でもスムーズに手続きを進められるため、不安なくドライブスルーを利用してもらえるケースが多いです。患者さんにもスタッフにもストレスの少ない、快適なドライブスルー運営が実現できています。

 

 

処方箋送信での利便性向上がドライブスルー利用率アップにつながっています。

 

― 導入後、特に成果を感じられた点は何ですか?

 

大きな成果は、ドライブスルーの利用率が大幅に高まったことです。導入当初は利用者が限られていましたが、処方箋送信をLINEで案内するようになってから一気に浸透し、今では1日あたりの処方箋全体の約6割がドライブスルー経由で受け付けられるようになりました。一度利用された方のリピートも多く、「小さな子どもを連れて車から降りずに済むのが本当に助かる」「体調が悪い時でも利用しやすい」といった声をいただいています。

さらに、門前の小児科以外の医療機関を受診された方からの利用も広がっています。遠方の病院を受診した患者さんが「帰宅時間に合わせて薬を準備しておいてもらえるので便利」と利用されるケースがあるほか、これまで他の病院の門前薬局で受け取っていた方が、ドライブスルーで利用できる当薬局に送信していただくケースも増えています。現在では、全体の約2割が門前以外からの処方箋送信となっており、新規患者の獲得にもつながっています。

 

気軽にメッセージで相談できることで、患者さんから気兼ねなく相談してもらえるようになりました

 

メッセージ機能を通じたコミュニケーションも新たな成果のひとつです。「子どもが薬を吐いてしまった」「飲みにくくて困っている」といった相談も、電話より気軽に連絡していただけるようになりました。中には「こんなことで電話していいのか分からなかった」という方や、「自分の薬について聞くのは気が引ける」と感じていた方も、メッセージなら気兼ねなく連絡してくれます。小さな困りごとも拾い上げられるようになり、薬剤師としても患者さんの状況をスムーズに把握できるようになりました。結果として、きめ細やかなサポートが可能になり、患者さんとの信頼関係づくりにも大きく役立っています。

 

― 今後の展望を教えてください。

 

現在は主に電話で対応している服薬フォローを、LINEメッセージ機能にも広げていきたいと考えています。特に吸入指導後の確認など、フォローの充実に役立てたいです。また、門前医療機関がすでにオンライン受付を導入していることもあり、オンライン服薬指導にも積極的に取り組んでいきたいと考えています。地域の子育て世代に寄り添い、安心・便利な薬局を目指していきます。

 

その他の導入店舗の声

導入店舗の声をもっと見る

CONTACT

つながる薬局の活用方法を
もっと知りたい方へ

お問い合わせはこちら