導入店舗の声

INTERVIEW

地域住民のかかりつけ薬局としての機能をサポート -集中率の低下にも貢献-

株式会社大賀薬局は九州地方で100店舗を越える薬局を運営しています。2022年で創業120周年を迎え、非常に歴史ある企業でありながら、常に革新的な取り組みを続けていらっしゃいます。2022年8月からつながる薬局の全店舗への導入を開始されている中、今回は大賀薬局道善店の管理薬剤師である酒匂様に、推進の方法や活用についてお話を伺いました。

株式会社大賀薬局
大賀薬局道善店
管理薬剤師
酒匂 志乃 様

 

-よろしくお願いします。
 まずは、道善店の特徴について教えてください。

 

酒匂様:
大賀薬局道善店は耳鼻科クリニックの前にあり、いわゆる敷地内薬局に該当する店舗です。
周辺には内科や小児科もあり、そちらからの処方箋を持ってきてくれる方もいます。敷地内薬局ですので、特別調剤基本料から脱却するために「集中率の低下」を目標として掲げています。

 

-つながる薬局を導入する際のお話をお聞かせください。

 

酒匂様:
まずは店舗の職員に導入するメリットをしっかりと伝え、全員で取り組んでいきましょう、と意識づけを行いました。始めた当初は、季節的に薬局が混雑するタイミングだったこともあり、対象を絞って患者さんへの声掛けを行いました。以前までの電子お薬手帳サービスを使用していた方や、一包化などで待ち時間が長くなってしまう方などに必ず声掛けをすることで無理なく始めることができました。そうしているうちに、職員も説明に慣れてきたので、その頃に皆で声掛け方法について話し合いました。

 

-話し合いはどのような内容でしたか?

 

酒匂様:
「お薬の数が多い人には待ち時間の話をすると登録してもらいやすい」、「サービスを勧めるだけじゃなくて処方箋送信の方法も説明すると実際に使ってくれる事が多い」といった成功事例を共有しました。患者さんへの声掛けは、ある種ビジネストークのようなものなので、統一した声掛け方法を話し合い固めていきました。それから声掛けの対象を拡大して、患者さん全員にお声掛けすることで登録率も向上したと思います。

 

-平準化をはかり、さらにご利用を推進されたということですね。
 実際にお声掛けした際の患者さんの反応はいかがでしたか?

 

酒匂様:
まずLINEなので「導入が楽だね」というお声はよくいただきます。「こんな世の中になったんだね」と言ってくれた方もいらっしゃいました。患者さんのご利用が進んだことで、お薬手帳の持参率も向上しました。以前は持参率が85-90%ほどだったのですが、つながる薬局導入後は94%まで上がっています。ほとんどの患者さんで併用薬の確認ができるようになり、安心して薬をお渡しできるようになりました。

 

 

 

-ご自身でのお薬情報の管理が進めば患者さんの安心感にもつながりますね。
 つながる薬局の利用が進んだことで、処方箋の送信数に変化はありましたか?

 

酒匂様:
以前利用していた処方箋送信機能ですと、最高で50枚/月ほどだったのですが、つながる薬局を導入してからはさらに増えて、今は100枚/月ほどになっています。広域の処方箋を持ってきていただくことも増えてきましたので、目標にしている集中率が着々と低下しています。つながる薬局導入前は75-80%でしたが、今は70%前半を推移し、月によっては60%台になることも増えてきました。目標数値が70%未満なので、つながる薬局の力を借りてあと一押し、というところまで来ています。
新規の処方箋を持ってきていただくケースは大きく分けて2ケースあります。1つは処方箋送信機能を利用される患者さんが、楽だからと別の薬局に出していた処方箋を送信してくれたケースです。もう1つは家族内でつながる薬局の話をしていただき、ご家族の方が持ってきてくれるケースです。よく道善店を利用されるお母さんと娘さんに加えて、ある時、お父さんからも処方箋送信がありました。娘さんから「LINEで送れるよ」と聞いたとのことで、こうしたご家族内での会話から家族の処方箋につながるようなケースも増えてきました。

 

-ご家庭内でサービスのお話をしていただけているとは驚きですね。
 ほかに患者さんとのエピソードで印象に残っていることはありますか?

 

酒匂様:
いつもご利用される患者さんからご家族のお薬についての相談メッセージが送られてきました。別の薬局で調剤されたものだったのですが、対応したところ、とても感謝していただき、「こちらの薬局に出会えてよかったです。」と言っていただきました。感謝の言葉もメッセージとして残るので、職員皆で共有して、「嬉しいね」「進めてきてよかったね」という話をしたことを覚えています。

 

-モチベーションアップにもつながりますね。
 オンライン服薬指導の機能も活用されているとお聞きしましたが。

 

酒匂様:
かかりつけとして道善店をご利用されていた患者さんが、ご転勤されることとなり、その際にオンライン服薬指導を提案しました。するとやってみると言ってくださり、転勤後もオンライン服薬指導を行い、薬を配送しています。今までは、かかりつけになっても引っ越しなどの理由からそれまでになってしまうケースがほとんどでしたが、オンライン服薬指導を利用すれば、継続して患者さんをみていくことができるかもしれないと期待を寄せています。

 

-ありがとうございます。
 最後に、今後の取り組みについて教えてください。

 

酒匂様:
まず、集中率は目標数値までもう少し、というところまで来ているので頑張っていきたいです。利用者数も増えてきたので、感染予防の選択肢の一つとして、オンライン服薬指導もうまく活用していきたいです。また、利用のニーズがありそうな小児科の処方箋を持ってきていただくママさんへの周知も、お声掛け方法を職員全員で話し合いながら進めていきます。ほかにも服薬フォローなど、やれることはまだあるので、つながる薬局を活用してかかりつけ化を推進していきます。

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