オンライン服薬指導を利用し、全国各地からの処方箋獲得につなげています。

株式会社ハーバルアイが運営するセラピア薬局は、池袋の東口に店舗を構え、漢方をメインに取り扱っている薬局で、22年4月の開局時より「つながる薬局」を導入されています。処方薬で漢方を取り扱う珍しい薬局ですが、オンライン服薬指導を活用し、全国各地から処方箋を応需しています。今回は、機能の中でも多数実施されているオンライン服薬指導運用のキッカケや、患者さんからのリアルな声をお聞きしました。

株式会社ハーバルアイ: セラピア薬局
薬局長
秋山智哉　様

－まずは、セラピア薬局の特徴について教えてください。

薬局は池袋の駅前に立地しており、患者層は若い方が多いです。20歳代が一番多く、30歳代40歳代と続きます。スタッフ人数は薬剤師6人（常勤2人）、事務員1人で、消化器内科や泌尿器科、漢方煎じの処方箋を主に受け付けています。他にも歯科や皮膚科、婦人科等の処方を面で受けている薬局です。

－オンライン服薬指導を始めたキッカケからお聞かせください。

当薬局は、通常の処方箋も対応していますが、漢方薬局でもある為、様々な方へ漢方を用いた治療を広めたいという想いがあります。しかし、お薬の在庫確保や調剤に時間が必要なことから、漢方クリニックの門前薬局として運営していくのは厳しいという状況があります。そのため、多方面からの処方箋獲得につながるオンライン服薬指導の利用を開局と同時に検討していました。

－他にも様々なサービスがありますが、「つながる薬局」への決め手はどういった点でしょうか。

つながる薬局には、オンライン服薬指導ができるのはもちろんのこと、他にも、お薬手帳、服薬フォローアップ、処方箋送信、クレジット決済などあらゆる機能が揃っていました。当薬局のコンセプトとして、「患者さんが快適に感じるサービスを」としています。”利用する方がLINE1つで使えるサービス”であることや、”操作せずとも自動で情報が反映される機能”などの特徴も、決め手となる大きなポイントでした。また、運営するにあたってはコスト面も重要ですが、それをクリアしていたのもよかったです。

－導入のキッカケとなった「多方面からの処方箋応需」に関しては、感触はいかがですか？

一番多く対応しているのは新宿区のクリニックです。通常ですとその位置から池袋の当薬局に処方箋を受けることは少ないと思うので、サービスの利便性を実感しています。また、当薬局は漢方を取り扱ってることもあり、リピートする患者さんは比較的多いです。遠い地域ですと福岡県や九州地方からオンライン服薬指導を希望される患者さんもいらっしゃいます。

－患者さんからのお声はどういったものがありますか？

オンライン服薬指導については「自宅にいながら丁寧なお薬の説明が受けることができ、オンラインでの決済や配送までしてもらえて助かる」というお声を頂き好評です。

土地柄もあって若い方が多く、普段は健康なのでお薬手帳を利用していない人や・持ち歩いてない方も多いのですが、お薬手帳の機能をご案内すると「これで忘れることはない」「わざわざ紙を持ち歩かなくていいのは便利」などの声を頂いています。

－運用にのせるまでの苦労や、初めに大変だったことはどういったものがありましたか？

やはり何でもそうかもしれませんが、新しいものに慣れるのは時間がかかりますよね。まずは薬局長である私が全ての仕様を把握し、手順ごとに患者さん側にどう見えるのかを現場に体験してもらうことで理解を深めていきました。今は問題なく利用できていて、慣れると便利な機能だと実感しています。

また、つながる薬局では受付時間帯の設定ができますが、オンライン服薬指導用の時間は特段設けておらず、基本的に患者さんの希望にあわせる運用にしています。忙しい時間帯に予約が入った場合は、メッセージ機能を利用して「〇〇時までの受付なら当日発送が可能です」などのやり取りを行い、日時を調整しています。チャット形式なので薬局と患者さん双方がスムーズに利用できている印象です。また、漢方医自体が稀なこともあり、取り扱いのあるクリニックへサービスの案内はしています。

－導入前や導入後のサポートについてはいかがでしたか？

不明点や、時には要望などもあげさせてもらっています。
また、患者さんが登録を進めやすくするために検討した店舗オリジナルの案内シート作成時にも担当者の方と相談しながら進めることができました。

（作成した案内シート）